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BMW Z3(E36)オイル漏れ修理

スタッフブログ

皆さま

旧年中は,大変お世話になりました。

本年も,どうぞ宜しくお願い致します!

2024年初めのブログになりますが、今年も皆さまに喜んで頂けるような内容を心掛けて投稿したいと思います。是非、ご覧ください!!

さて、今回の内容は、お客様からのご紹介で初めて御入庫されたBMW Z3(E36)オイル漏れ修理です。

エンジンオイル漏れ箇所は,エンジン前側のタイミングカバーですが,エンジンドレンコックガスケットからの漏れもある為,エンジンオイルを抜いて作業を進めていこうと,ドレンコックに工具をかけると既に緩んでる感触…

まさかと思い手で緩めると緩まりました…

閉め忘れかと思い、恐る恐るドレンコックを外すと折れていました!!!

締めてみると,ネジ山はかろうじて掛かるけど、空回りして閉まりませんでした…

オイルパン側の穴を見てみると…

中でドレンコックが折れていて、加工するにも不可能な状態だった為、交換する事に。

オイルパン新品がドイツに在庫が有った為、オーダーしている間にエンジン前側のタイミングカバー側のオイル漏れ修理を進めていきます。

エンジン前側を分解していきます↑
分解途中の写真↑
分解後の写真↑
このカバーガスケットからオイル漏れ有り↑
センターのクランクシャフトオイルシールも交換

エンジン本体を吊り上げ,フロントの足廻りを外し,エンジンオイルパンを外していきます。

エンジンオイルパンを外したエンジン内部↑

オイルパンを外してドレンコック部分を中から点検すると,ドレンコックが斜めに入ってねじ切れたようです…恐らく、他工場でオイル交換をされた時に正しく締め付けされていなかったと思われます。

新品のオイルパンドレンコック部↑

全てを組み付けし,最後にエンジン内部洗浄を行い,ロードテスト後、オイル漏れ等異常が無いか確認して修理完了。

今回感じた事は,エンジンオイル交換は簡単で誰にでも出来そうな作業ですが…

奥が深く,ちゃんとした手順を踏まないとこの様な失敗を見過ごしたり,お客様の負担が増えたり、最悪の場合エンジンオイルドレンコックが走行中に外れ、オイルが全て漏れてエンジンが焼付きピストンがロックする可能性があります。

走行中にロックしてエンジンが止まった事を想像すると,ゾッとしました…

車に使用されているボルトは、同じサイズでも用途によって材質や締め付けトルクが異なる為、車種毎のサービスデーターにより規定トルクを確認しています。

山内ガレージでは、小さなボルト一つでも正しく締結されていないと故障の原因になる為、全てのボルトを取り付ける際に必ず手締め→本締め→2度締めの工程で、斜め締め防止やトルクレンチを使用して閉め忘れ、締め過ぎを防いでおります。

お客様が安心して大事なお車を乗って頂ける様に、これからも努めて参ります!

 山内ガレージ 岩﨑

-2024.01.25

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