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フィアット パンダ セミレストア(前編)

スタッフブログ

写真は、イメージです。現車では御座いません。

皆さま、異常な暑さが続いております。お体ご自愛ください。

私も、水分補給を忘れず整備に励んでおります。

さて、今回のご依頼内容は、フィアットパンダ(イタリア車)のセミレストア作業です。

元々お父様が乗られていたお車で、ご自宅の車庫で3年程眠っていたお車を息子さんに乗り継ぎしたいとのご依頼です。

屋根付きの車庫に保管されていた事もあり、外装はしっかりしていました。

問題は、エンジン廻りと足廻りに錆が広がっていた事でした。

まずは、燃料タンクを外して内部の錆を落とします。

下から写した写真です
下斜めからの写真です。
外から見た目もサビが進行しています。

燃料タンクは、内部のサビを落として再使用する予定でしたが…

あまりにもサビが進行し過ぎて、ワイヤーブラシでサビを落としていると、穴が開いてしまうぐらいに腐れておりました…

急遽、燃料タンク交換に変更。

燃料タンクを探しましたが、国内にも本国にも在庫が無く…自主製作してタンクを付けないといけないかと思い、そちらの構想を練っていましたが…新たに製作となると費用的にもお客様の負担になると思い悩んでいました…自宅に帰って、本国以外の国にアクセスしてみると!

な!な!! なんと!!! イタリア車なのにオランダにー!在庫が有る事が解りメールにてオーダーしました。日本到着まで船便と税関等の手続きで入荷に2~3か月要すという事でした。

諦めていましたが、本当に良かったです!!

奇跡です!

先に、下廻りと足廻りの作業を進めて行きます。

キャリパーピストンも固着してましたので、オーバーホールです。
サビの進行を止める薬の様な塗料です
薬が浸透すると黒くなります。
下廻りの全て薬を塗りました!
念の為に薬の上からサビ止め塗料も塗布。
最後に耐熱塗料で仕上げです。
耐熱塗料がブレーキ廻りに着いてますが、最後に全て新品に交換します。

サビは、癌と一緒で放っておくと、そこから進行し続けます。

よって、山内ガレージでは

①サビ落とし

②サビの進行を抑える塗り薬

③サビ止め塗料

④耐熱塗料仕上げ

3層構造で下廻りの処理をしています。

永く乗って頂く為に、下処理は念入りにやっております!

新品の燃料タンクはオランダにありましたが、チェックバルブとパッキンは本国以外の国にも無く、再使用しか方法がありません。

外すのにかなり時間と技術を要しましたが、文章での表現では長くなりすぎるので、写真を掲載せていただきます。

タンクカットしてチェックバルブ外し
ゴムパッキンが樹脂の様に硬くなりチェックバルブとパッキンが破損しない様に外しました。

作業から約3ヵ月後…やっとオランダより新品の燃料タンクが届きました(^^♪

執念で探した、燃料タンク!

やはり、新品部品は最高で安心ですねー!

前編は、ここまでになります。

いつも、山内ガレージを応援してくださる沢山のお客様ありがとうございます!

最近では、お客様から沢山の暖かいお言葉、差し入れ等ありがとうございます。

感謝しかありませんが、技術等で恩返し出来ればと日々整備精進してまいります!

いつも応援ありがとうございます!

新規のお客様にもお問い合わせ多数頂いておりますが、少数で作業している事もあり既存のお客様で入庫が2カ月先までご予約を頂いてる状況でございます。

ご希望に添えずご迷惑をお掛けしておりますが、ご理解の程よろしくお願い致します。

山内ガレージ 岩﨑

-2023.08.25

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