皆さま
いつもブログを見て頂きありがとうございます。
今回は、姫路からご来店していただいたベンツW 124 です。
姫路では、専門的に整備をしてもらえる工場が無いという事で、お問合せをいただいた後に
打合せの為にご来店され、その後ご入庫となりました。
主に、エンジンと足廻りを全体的に修理させて頂きましたが、運転席と助手席の電動シート
上下作動不良(前後は動く)の修理内容です。
先ず、運転席と助手席のシートを車体から外します。
シートを裏返してモーターやギヤを点検していきます。
新車から長年乗られているお車なので、全体的にギヤ部分が摩耗しています。
原因は、モーターからギヤに力を伝えるワイヤーが有り、これが摩耗して長さが短くなって
動力の伝達が上手くいかず、上下の動きができなくなっていました。
部品を交換したい所ですが、生産終了で物が有りません…
ここで、山内ガレージの腕の見せ所です!!
単純に短くなっているので、伸ばせば良いのですが、どうやって伸ばすか?
考えた結果、ワイヤーに丸い鉄棒を溶接しそれを四角に削って形を整える事ができれば
直せるはず!
口で言うのは、簡単ですが…
意外と苦労しました。
ワイヤーの左右に鉄棒を溶接して延長します。
※ワイヤー延長前の長さは「382㎜」でした。
先に、ギヤ側のワイヤーを取り付け、ワイヤーの出面を確認します。
電動シート全て動くかを確認して完了!
このシートが意外と重量も有り、脱着も大変です。
なので、修理を一発で決めて直していかないと付けたり外したりで時間が掛かるし大変です。
一発で修理出来て良かったです!
今回は、エンジンオイル漏れ、パワステポンプオーバーホール、足廻りブッシュ交換がメイン
でしたが、シート作動不良にあたっては、部品が無くて修理が出来ないと最初は諦めていました。
お客様からの強い意向がありそれに応える事が出来、完璧な状態で納車ができました。
お引き渡し時に「最後に決めてくれてありがとう」という言葉が励みになりました。
最近では、お客様が来店時に『あのブログ見ました!』とか感想を伝えてくれるので、
嬉しく思っております。ありがとうございます!
これからも、山内ガレージ一同頑張りますので、宜しくお願い致します!
皆さま
こんにちは、山内ガレージ 岩﨑です。
いつもブログを見て頂き、ありがとうございます!
本日のご依頼内容は、ボルボ240エンジン不調(たまにエンジンが止まる)の内容になります。
触媒マフラーからのカラカラ異音がある事から、マフラーを外して触媒内部を点検します↓
通常は、触媒マフラーASSY交換になりますが、部品が生産終了で本国にも在庫無し
という事で、触媒内部のみを交換する事にしました。
先ずは、分解する為に触媒部分をカットします!
分解完了です!
次に、真ん中に映っている筒状の中に、形状に合わせて新しい触媒を組み込みます。
新しい触媒を溶接して組付け、本来の状態に戻します。
分解した触媒マフラーを溶接して組付け、耐熱塗料を塗って完成です!
マフラー分解時に取り外したO2センサーも交換させていただきました。
ここからは、エンジンの基本清掃内容です↓
エンジンの回転数を制御するアイドルバルブ清掃とスロットルバルブ清掃を行いました。
今回の「エンジン不調(たまにエンジンが止まる)」原因は、触媒マフラーが機能していない為、
プラグがかぶり気味になった事に加え、スロットルバルブの汚れアイドルバルブの汚れが原因
だったと考えられます。
長めにロードテストを行い、エンジンの調子を確認して作業完了です。
今回のように、生産終了部品であっても修理できる場合もございます。
何かお困りの事がございましたら、お気軽にご相談ください!
山内ガレージ 岩﨑です。
去年8月のブログで紹介させて頂いた、約3年間エンジンを始動していないフィアットパンダ
セミレストア(後編)です!
前回は、足廻りを紹介させて頂きましたが、今回は、エンジン始動と納車紹介です。
シリンダーブロック、オイルパン、マフラーも錆が広がっていた為、全て防錆処理をおこない組み付け。
タイムミングベルト、水廻りのウォーターポンプ、ラジエターなども全て交換。
エンジン始動前に、エンジン内部洗浄(オイルライン)を行いました。
ラジエターとエアクリーナーを取り付けます。
約3年振のエンジン始動はドキドキでしたが、一発でエンジンも始動し調子も良くて安心。
熊本より御来店頂きありがとうございました!
長い修理期間でしたが、無事にお引渡しでき
お客様にも大変喜んで頂き、山内ガレージとしても幸いです。
今後とも、山内ガレージを宜しくお願い致します。
皆さま
旧年中は,大変お世話になりました。
本年も,どうぞ宜しくお願い致します!
2024年初めのブログになりますが、今年も皆さまに喜んで頂けるような内容を心掛けて投稿したいと思います。是非、ご覧ください!!
さて、今回の内容は、お客様からのご紹介で初めて御入庫されたBMW Z3(E36)オイル漏れ修理です。
エンジンオイル漏れ箇所は,エンジン前側のタイミングカバーですが,エンジンドレンコックガスケットからの漏れもある為,エンジンオイルを抜いて作業を進めていこうと,ドレンコックに工具をかけると既に緩んでる感触…
まさかと思い手で緩めると緩まりました…
閉め忘れかと思い、恐る恐るドレンコックを外すと折れていました!!!
締めてみると,ネジ山はかろうじて掛かるけど、空回りして閉まりませんでした…
オイルパン側の穴を見てみると…
中でドレンコックが折れていて、加工するにも不可能な状態だった為、交換する事に。
オイルパン新品がドイツに在庫が有った為、オーダーしている間にエンジン前側のタイミングカバー側のオイル漏れ修理を進めていきます。
エンジン本体を吊り上げ,フロントの足廻りを外し,エンジンオイルパンを外していきます。
オイルパンを外してドレンコック部分を中から点検すると,ドレンコックが斜めに入ってねじ切れたようです…恐らく、他工場でオイル交換をされた時に正しく締め付けされていなかったと思われます。
全てを組み付けし,最後にエンジン内部洗浄を行い,ロードテスト後、オイル漏れ等異常が無いか確認して修理完了。
今回感じた事は,エンジンオイル交換は簡単で誰にでも出来そうな作業ですが…
奥が深く,ちゃんとした手順を踏まないとこの様な失敗を見過ごしたり,お客様の負担が増えたり、最悪の場合エンジンオイルドレンコックが走行中に外れ、オイルが全て漏れてエンジンが焼付きピストンがロックする可能性があります。
走行中にロックしてエンジンが止まった事を想像すると,ゾッとしました…
車に使用されているボルトは、同じサイズでも用途によって材質や締め付けトルクが異なる為、車種毎のサービスデーターにより規定トルクを確認しています。
山内ガレージでは、小さなボルト一つでも正しく締結されていないと故障の原因になる為、全てのボルトを取り付ける際に必ず手締め→本締め→2度締めの工程で、斜め締め防止やトルクレンチを使用して閉め忘れ、締め過ぎを防いでおります。
お客様が安心して大事なお車を乗って頂ける様に、これからも努めて参ります!
山内ガレージ 岩﨑
皆さま
いかがお過ごしでしょうか♪
早いもので、もう2023年も終わろうとしております。
歳を重ねる毎に時間や歳の間隔が早くなるといいますが…まさに早すぎる感覚です。
学生の時は、時間が過ぎるのが遅く感じ、早く大人になりたいなんて事も思っていました。
皆んな、同じ時間なんですけどねっ!(笑)
さて今年最後のブログになります!
今回の修理内容は、ベンツC200(w204)エンジン始動するが回転数が上下(ハンチング)して動こうとするとエンジンがストール(止まる)という症状で入庫しました。
まずは、セオリー通り診断機(テスター)で診断した所、内容は、写真の通りの内容でした。
上記内容を踏まえて診断に入っていきますが…
ここで入口を間違えると遠回りの診断になるので、ここは慎重に考えて進んで行きます。
この診断機を元に修理を行うと診断機に出た不具合部品を交換しがちですが。山内ガレージは、違います!
エンジン不調の時は、アネジュです!笑
これが基本になります!
アネジュのアは、エンジンの良い圧縮
アネジュのネは、良い燃料
アネジュのジュは、良い潤滑(良い火花)
です。
よって、エンジン不調の際は、ここから点検していきます。
まずは、圧縮比の点検(今回は、問題有りませんでした)
燃料圧力の点検。ここでまず引っ掛かりました。燃圧は、個々違いが有り今回の車両は、少し高めで6キロぐらい必要です。
実際には、3キロ半分ぐらいの燃料圧力でした。
次に良い火花という事で、火花を点検しましたが、異常は、有りませんでした。
上記内容を点検せずに診断に入ると違う方向から診断する為に、変えなくて良い部品を変えたり結果治るかもしれませんが、遠回りの診断になる為、お客様への負担が増えたりと良い事は有りません。
診断機の内容は、信用すると大変な事になるので、山内ガレージでは、師匠から教わった基本的な事を守り整備を行なっております。
何が悪かったかというと、燃料ポンプ不良でした。
燃料圧力を測ると3キロぐらいでギリギリエンジンは、始動するが燃料圧力が低い為吹き上がらずエンジンの力も出ない状況でした。
燃料ポンプを交換する前にダメ推しで、エンジン内部洗浄のマシーンをエンジンに繋ぎ燃料圧力を5〜6キロに上げエンジン始動すると、エンジンの調子や吹き上がりも良くなった為、燃料ポンプを交換する事にしました。
燃料フィルターが詰まっていても同じ様な症状が出る為、先に燃料フィルターを交換して症状を見るも変化がない為、燃料ポンプ交換へ移行しました。
いつ交換したか解る様に日付も記載しました。
燃料ポンプは、リアシート下にある為、シートを外しての作業になります。
全て交換後、エンジン始動させロードテストを行い、診断機にて故障が無いか再度確認後、修理完了しました。
今回のポイントは、診断機の内容に惑わされず診断出来た事です。
基本的な点検を怠らず行えた事で早くて正確で金額的にも最小限で行えた事が良かったです。
お客様にも喜んで頂きました。
この様な修理を来年も心がけて
山内ガレージ一同精進して参りますので、来年も引き続き宜しくお願い致します!
山内ガレージ 岩﨑
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