今回、BMW530(E61) エンジン型式:ABA-NL30 後部車高が下がっているという症状で入庫し点検を行いました。
この車両はリアエアサスのエアー漏れのトラブルが多いので確認したところ、やはり右リアのエアサスよりエアー漏れがあり、
部品交換にて修理終了! でしたが・・・
下回りを点検すると、車両前方部分がオイルでかなり濡れてました。
エンジンオイルパンのパッキン及び、ミッションオイルパンのパッキンからオイル漏れを確認!
BMW 5シリーズの定番の修理です。
お客様に確認し、この修理作業も開始!
エンジンオイルパンを外すには、エンジンを上から吊りあげ、フロント足回りのメインメンバーを外し、
エンジンオイルパンとメインメンバーとの隙間を開けてやらないとオイルパンが外れてこない為、
下の写真の様にメインメンバーをジャッキで支え、隙間を確保して取外します。
↓ 取外したエンジンオイルパン
↓ 洗浄後のオイルパン
エンジンオイルパンガスケットを新品に交換して、エンジンオイル漏れの修理は完了!
次にミッションオイル漏れの修理です。
ミッションオイルパンを外すと、ミッション内部のバルブボディという精密な部品が出てきます。
この後ろ側にEGSカプラーという、これも定番のよくオイル漏れする箇所があります。
あやしい部分は1回で修理が終わるようにEGSカプラーも交換し、ミッションオイルパンを交換して作業終了。
※ミッションオイルパンは材質が樹脂製の為、熱でオイルパン自体にひずみが生じ、ガスケット交換だけでは
オイル漏れが治まらない場合があるのと、ミッションのフィルターが一体式なのでミッションオイルパンごと
交換しています。
今回の修理パターンを人間に例えると・・・
普段は仕事が忙しく健康診断には行かないけど、体調が悪く風邪だろうと思い病院に行くと、
風邪ではなく他に悪いところがあり入院や手術になるパターンと一緒ですね。。。
人間も車も、「早期発見、早期治療」ですね。オイル漏れも気づくのが遅いと、車が動かなくなりますから。
なので、山内ガレージは12ヵ月法定点検をお勧めしています!
では。。。
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