皆様、こんばんは。 今回は久々に懐かしいお車が整備入庫致しました。
H1年式(1989年)の「BMW325i(E30)」です。
(走行距離:53,309km エンジン型式:E-A25)
メーターパネル内の充電インジケーターランプ(バッテリーみたいなランプ)が、
エンジンを始動しても薄く点灯したままで完全に消えない・・・という症状で入庫致しました。
※今回写真データが少ない為、文章での説明が多くなっておりますことをご了承願います。
まずは目視点検。ファンベルトの張り具合の点検から始め、オルタネーター(交流発電機)の点検を行いました。
目視点検では異常なし!
≪オルタネーター目視点検内容≫
・N端子のアースへのショート及びコードと端子の接続具合
・プラスB端子の接絶具合
・バッテリーターミナルの接触具合
次に、オシロスコープ(電装まわりの診断機)に繋ぎ、オルタネーターの測定を行いました。
≪オルタネーター測定内容≫
・電圧降下の測定(オルタネーターのプラスB端子とバッテリープラス端子間、オルタネーター本体とバッテリーのマイナス端子間)
・オルタネータープラスB端子からの出力電流測定、交流波形測定
測定の結果、ダイオードの不良である事が判明しました。
ダイオードの交換ですが、このお車の部品供給がもう無い・・・
なのでリビルド品を取り寄せて交換し、出力電圧及び電流の測定で出力していることを確認して交換完了。
また、バッテリーが2011年に交換したままのものであるため、新品に交換しました。
今回の考えられる原因は、バッテリーの長期間(約6年間)にわたる使用です。
バッテリーの極板腐食による内部ショートの為、オルタネーターに対するオーバー負荷が常時かかり、
ダイオードのオープンに至ったものと思われます。
また別作業として、
・エアーフローメーターの曲り修正
・エンジンオイルレベルセンサー、左フロントブレーキパットセンサー、左右ABSブレーキセンサー それぞれの配線カプラー絶縁処置
も行いました。
↑ エポキシ樹脂は ウルト(ドイツのメーカー)を使用
ワンポイントアドバイス♪
「バッテリーは2年くらいで早めの交換!」
バッテリーの早めの交換は、愛車の維持費を結果的に抑えることに繋がります。
また車体の劣化を少しでも防ぐ為には、なるべく直射日光の当たらない、湿気のない風通しの良い場所に置くことも大事です。
お車にボディーカバーをされている場合は、長期間したままにせず時々カバーを外して車内に風を入れた方が良いですよ。
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