皆さま
いかがお過ごしでしょうか?
かなり涼しくなり、エアコンからヒーターの季節になりつつありますが今回は、エアコン修理内容のブログになります。
オーナー様は宮崎県の方ですが、ベンツE230(W 123)のエアコン修理を宮崎や鹿児島の整備工場に依頼されたそうですが、エアコンが冷えずに改善されないという事で、今回山内ガレージにご依頼を頂きました。ここは、なんとか冷える様に山内ガレージの名に掛けても絶対に治してお渡しする事を誓い作業を進めさせて頂きました!
点検を進めるとエアコンガス圧力等は正常。室内エバポレーター本体温度は8°C、室内の吹き出し口温度は18°C…本来は、ほとんど温度差が無いのに何故か10°Cぐらい差があります。
まずは、ダッシュパネルを外し内部の点検。
内部の大きな異常は、見つからない…
何故冷たい風が出ないのか?
原因として考えられる所を自分なりにピックアップして見ました。
①近年は外気温が高すぎる為、当時のエアコン容量では十分に冷却できない。
②エアコンとヒーターが混ざってエアコン温度が高くなっている。
③代替えフロンガスを使用している。
上記内容を踏まえ、作戦を立てて作業を進めて行きます!
バッテリーとバッテリー土台を外すと、エアコンの配管をエンジンルーム側に取り回している箇所がおかしい事に気付きました!
これも、エアコンが冷えない原因の1つ!
隙間が空いている為、エンジンの熱がこの隙間から室内に入ってくる為、夏の昼間だとかなり暑いと思います…(汗)
外れていたゴムを取り付けてエンジンの熱が室内に侵入しないよう遮断しました。
次に、エンジンルームの熱を遮断する為、断熱材を貼り付けて行きます。
右ハンドルの欠点として、FR駆動の縦置きエンジンにおいては、排気マフラーが運転席前から運転席下を通る様に設計されている為、アスファルトからの熱に加えて運転席フロアが高温になる問題が出て来ます。
さらに、運転席フロアに断熱材を貼り付けます。
エンジンを暖気して助手席側フロアとの温度差を確認するとなんと!!10°C近く運転席の温度が低くなり断熱材の効果はかなり有ると確信しました!(作戦通り!!)
エアコンガスも全て抜き配管洗浄作業後、本物のR12ガスと入れ替えしました。
念には念を!と言う事でヒーターバルブは元から付いていましたがもっと温度を下げたい為、手動式になりますがヒーターコック部品を探し(昔は色々な種類があったのですが…)アメ車用のヒーターコックを後付けしました。
最後に温度調整が出来るクール&ヒーターのシートクッションを取付けして完成です。
なんとか吹き出し口温度がエバポレーター温度と同じ8°Cまで下がり涼しくなりました!
色々と積み重ねで作業を進めた結果、温度も下がりお客様にも喜んで頂きました。
私もエアコンが冷えるようになり喜んでおります!感謝致します!
苦労は多いですが、今後もお客様に喜んでいただける整備をさせていただきます。
これからも山内ガレージを宜しくお願い致します!
山内ガレージ 岩﨑
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