こんにちは。山内ガレージです。
今回はW126型のメルセデス・ベンツ420SELをオーナー様のもとへご納車させて頂きました。
90 年代を象徴するその重厚な佇まいは、今もなお多くのファンを魅了してやみません。
オーナー様が長年憧れ続けた一台のメルセデス・ベンツ。
当社での整備を終え、見違えるように生まれ変わった愛車を前に、オーナー様にお話を伺いまし
た。
岩﨑:ご納車まで、大変お待たせいたしました。本日はお時間をいただきありがとうござます。
あらためて、このW126という車にたどり着かれた経緯を教えていただけますか?
オーナー様:ありがとうございます。もともと、18 歳の頃に知り合いが乗っているのを見て、ずっと憧れていたんです。それから20 年、30 年と経つうちに、「やっぱりどうしてもあの車に乗りたい」という気持ちが強くなってきて。人生で一度は、この形にしっかり乗ってみたい、という思いがずっとありました。
岩﨑:まさに長年の夢だったんですね。理想の一台を探すのはご苦労されたのではないでしょう
か?
オーナー様:そうですね。購入した車両も、外見は綺麗だったんですが、機関系はオイル漏れが
あったりして…。正直、外見は良いけど中身はどうなんだろう、という葛藤はありました。
旧車を所有するのは初めてに近かったので、特に夏場のトラブルなんかが心配で。昔、若い頃に
アメ車に乗っていた時は見よう見まねでいじっていましたが、今回はプロにお任せしたいと。
それでネットで評判を拝見して、山内ガレージさんにお願いすることに決めたんです。
今後、旧車と長く付き合うための秘訣を聞いてみたいです。
岩﨑:特に夏場のコンディションは気になりますよね。
オーナー様:ええ、「夏場は調子が悪くなる」というイメージがあって。実際、今後乗り続けていくうえで、定期的に交換した方がいい部品や、特に気を付けるべき点があれば教えていただき
たいです。
岩﨑:まず、基本的なことですが、オイルやクーラント、ブレーキオイルといった油脂類の定期的な交換が非常に重要です。特にブレーキオイルは、ほとんど走っていなくても劣化するので、車検ごとなど定期的に必ず交換します。これをやるかやらないかで、後々の車の寿命が全く違ってきますから。
オーナー様:なるほど。消耗品は都度見ていくとして、油脂類はマストなんですね。
岩﨑:はい、その通りです。それから、夏場の話ですが、これはもう本当にその通りで(笑)。どんなに調子の良い旧車でも、今の日本の猛暑は過酷すぎて不調をきたすことがあります。本当
に大切にされている方の中には、「昼間は絶対に乗らず、夜専門で走らせる」という方もいるくらいです。それくらいデリケートに考えてあげると、車も応えてくれます。
岩﨑:あと、このW126にはちょっとした「クセ」があるんですよ。エンジンが冷えている状態で走り出すと、最初の変速が通常より少し高い回転数で行われるんです。
オーナー様:え、そうなんですか?
岩﨑:これは故障ではなくて、エンジンやミッションを効率よく温めるための正常な動作です。暖気が終われば、スムーズな変速に戻ります。これを知らないと、「あれ、ミッションがおかし
いのかな?」って心配になってしまうので。
オーナー様:故障かよって思っちゃいますね(笑)。なるほど、そういう仕様なんですね。初めてなので、色々勉強になります。
岩﨑:今回、エンジンや足回り、エアコンなど大掛かりな整備はやらせていただいたので、当面は安心してお乗りいただけるかと思います。次に大きな整備を考えるとしたら、ミッションになってくるかな、というところですね。
岩﨑:実際に整備を終えた愛車をご覧になって、いかがですか?
オーナー様:もう、見違えました。最初、気になっていたエアコンの音やエンジンの騒音もすっかりなくなって、本当に静かになりました。素晴らしいです。山内ガレージさんのような職人さんの仕事ぶりや、お話を伺っていると、職種は違えど自分もこうありたいなと憧れます。
岩﨑:ありがとうございます。これからもW126とのカーライフを全力でサポートさせていただきます。
18 歳の頃の夢を、時を経て再びその手にされたオーナー様が大変お喜びいただいておられまし
た。信頼をいただいて大変光栄です。
これからいよいよ本格的な旧車ライフが始まります。これからも、この一台が最高のパートナー
であり続けることを願っています。
このたびは当社のインタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました。
これからもオーナー様に喜んでいただける整備を行ってまいります。
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