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BMWアルピナB3 (E46型)ブレーキ・走行異音修理を行いました

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こんにちは。

山内ガレージです。

 

本日はBMW アルピナB3 3.3(E46)のブレーキ修理の内容をご紹介させていただきます。

きれいなアルピナです。。

 

 

 

【ご依頼の内容】

最近別の工場さんでブレーキパッド(リア側)とブレーキローターを交換されたそうです。

交換後、左リアより走行時に「キュッキュッキュッ」と音が発生、その音はブレーキを踏むとしなくなる、との事でした。

 

【ここを点検しました!】

1.まずはリアタイヤを手で回して、ブレーキひきずりの確認です。

右側よりも左側のほうが重い?感触が確認できました。

1か所だけ重い部分がありましたので、ローターが歪んでいることは間違いないようです。

 

2.ダイヤルゲージを使用してローターの歪みを点検します。

 

左リアブレーキローターの様子です。

こちらが点検前のゲージです。数値は0を指していますね。

 

点検後、数値が0.5mmを指しています。

内側を含めると×2=1mmの歪みになりますのでNG。

 

3.ブレーキローターが振れている原因は、ハブにあるので

ハブの歪みも点検しましょう。

 

左リアハブの歪みを点検します。

点検前のゲージは0を指しています。

 

こちらが点検後のゲージ、0.2mmを指しています。

内側の歪みも含めて0.4mmの歪みを検出しました。

振れや歪みは、中心から外に行けば行くほど大きくなります。

ローターの外側で測定すると、約1mmの歪みとなり、異音の発生の原因はハブの歪みだと確定しました。

 

【診断内容】

根本的な原因は、ハブが歪んでおり

そのままの状態で走り続けたためにローターも歪んでしまった、ということですね。

 

念のため右側のローターとハブを測定しましたが、

歪みは0.1mm以内でOKでした。

よかったよかった。。

 

 

【修理・交換内容】

 

左リアのベアリングを交換します。

左が旧いベアリング、右が新しいベアリングです。

 

一緒に左リア、ハブベアリングハウジングも交換します。

 

今回はブレーキパッド、ブレーキローターは新品に交換されています。

ただ、曲がって摩耗していますので、こちらはローター研磨機で研磨を行います。

 

 

こちらはブレーキローター表面の様子。

色が暗い部分が歪みです。

 

表面もこのように、、歪みがわかりますね。

 

そこから、再度研磨を行い、綺麗に仕上がったローターがこちら!!

新品同様に仕上がりましたね。

きれいっ!!

 

 

同様にブレーキパッドも編摩耗していますので、

表面を平面に仕上げ、組付けます。

 

ロードテストを行って、

異音が消えていることを確認!

 

 

 

このような修理は、目で確認しても分かりにくく、やみくもに部品を交換しがちなものです。

最近ではダイヤルゲージを使用して修理を行うことも減ってきていますが、

やはり数値は正直です。

根気よく原因を追究していくことが大切なんだなあ、

と改めて実感した修理でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2017.11.29

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