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【車検整備】ブレーキの分解整備って必要?

スタッフブログ

 

こんにちは。

山内ガレージです。

 

今回は車検整備についてのお話です。

 

お話しのテーマは

「車検整備のブレーキ分解整備って必要?」という内容です。

 

 

車検整備のブレーキ分解整備とは

 

車検整備内容には「足廻り点検項目」という部分があります。

 

 

 

 

実際に何を行うのかと言うと・・

 

ブレーキのディスクやパッド、キャリパーの状態を一度分解をして確認する

というものです。

 

ブレーキの点検。

クルマを止めることができないと、即刻事故に繋がります。

ブレーキはクルマの中で一番重要な部分なのです。

 

 

 

さて、今回のテーマ

 

「ブレーキの分解整備は本当に必要なのか?」

 

ブレーキはたくさんの部品で構成されています。

実は分解をしないと見れない部分があるのです。

 

(例:その1)

ディスクブレーキのキャリパーを外さないと

ピストン部分のブーツの破れを見つけることができません。

これが原因で、ブレーキをひきずるという症状が発生する場合があります。

 

(例:その2)

パーキングブレーキの厚みの点検。

ブレーキローターを外さないと分かりません。

パーキングブレーキの戻りが悪くなったり

パーキングブレーキシューが割れているといったこともあります。

 

 

現在は「ユーザー車検」と呼ばれる自分自身で行う車検もあります。

しかし、車検という検査は基準に適合しているかどうかをみるもので、

車検に合格したからと言って、次の車検までの安全性が保証される訳ではありません。

車検に通ったからと言って、メンテナンスをしなくてOKということではないのです。

 

 

(結論)

 

ブレーキの分解整備は、資格をもった人間しか行うことができません。

2年に一度(貨物車は1年に一度)きちんと分解整備をして

メンテナンスをしてあげることは大切なことです。

 

 

ここでもう一つ。

山内ガレージでは、分解整備と一緒に清掃 を行っています。

 

たとえばブレーキの清掃です。

 

 

 

 

見た目の気持ちよさ以外にも、清掃にはきちんとした意味があります。

 

例えばサビが発生しているものを放置すると、

さらに金属の腐食は進んでいきます。

 

ブレーキの後ろ側にある金属が腐食で穴だらけになると

ハブ部分を分解して交換することになります。

これだと、お金がかかりますね。

 

そうならないためにも、分解した際に清掃にも力を入れています。

この時くらいしか清掃することができないものですし。

 

 

 

 

 

ホイールの裏側も!こんなにきれいに!

 

 

 

 

 

スロットルバルブの清掃も行います!

 

カーボンなどのごみが溜まると、アイドル不調になりやすいスロットルバルブ。

じつは、症状が起きてから清掃する方が多いのが現状です。

 

2年に一度のタイミングで、きれいに清掃してあげています。

 

 

 

 

 

 

きれいになりましたね!

 

このように、目に見えない部分にも気を配って車検整備を行っています。

あんまり気付かれる方はいらっしゃらないですが・・(笑)

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

-2018.06.16

お客様インタビュー#2「愛車との付き合い方」メルセデス・ベンツ420SEL(W126)

スタッフブログ

 

お世話になっているお客様へのインタビューをさせていただきました。

インタビュー企画第2弾!

 

お伺いするお話のテーマは

「愛車との付き合い方」です。

 

 

どのように愛車と向き合い、どんな付き合い方をされているのか。

この部分にクローズアップしてお話を伺わせていただきました。

 

 

第2弾の今回は、昭和63年式 メルセデス・ベンツ420SEL(W126)

にお乗りのお客様へインタビューをさせていただき、貴重なお話をお伺いすることができました。

ご協力ありがとうございました!

 

 

 

 

以前いままで乗られてきた、たくさんのおクルマやバイクのお写真を拝見したのですが、どういった経緯でメルセデス・ベンツ(W126)に乗られるようになったのですか?

 

 

もともとメルセデス・ベンツは嫌いだったんです。

 

 

当時は簡単にローンが組める時代ではなかったですし、メルセデス・ベンツといえば「成功者のステータス」というクルマでした。

 

 

私みたいなただのサラリーマンが乗れるはずがないと思ってましたから。

 

 

 

このクルマは昭和63年式で今からだとちょうど30年前になります。

 

当時はお金がなかったので、先輩から10万円で譲ってもらったバイクや、ハコスカとかブルーバードとか。安く譲ってもらっていろんなクルマやバイクに乗るといった具合でした。

働いて残業して。

クルマとバイクのために、寝ないでお金を稼いでいました。

 

税金とか維持費を考えても、「やっぱり自分はベンツには乗れないな」と。

 

 

自分の性格は天の邪鬼なんです。だからベンツに対しては食わず嫌いしていました。

自分で敷居を高くしていた部分はありますね。

 

 

 

 

それがどうしてメルセデス・ベンツに興味を持たれたんでしょうか。

 

 

第一弾でご紹介されていたW140型のメルセデスS600に乗させていただいた時です。

 

 

この時はもう、感動の域を超えましたね。

 

 

当時神奈川県に住んでいてお世話になっている社長さんに助手席に乗させていただきました。

直進安定性、静粛性、V12気筒エンジンで12発のピストンが動き出したあのエンジンの音です。

助手席からでも十分に分かりました。

「ちょっとドライブするねー」って言われて、湘南海岸をおっちゃん二人で!

 

 

アクセルを踏んで加速するS600は本当に異次元の世界のクルマでした。

 

 

その社長から言われたのが「メルセデスワールドに入ると大変だよ」と。

 

 

私自身「これだ」と思ったら入れ込むほうですから、自分でコントロールできるまではキーは持たないでおこうと。

 

ベンツってのは「ちょっとつまんでみようかな・・」だと、たぶん痛い目に遭いますから(笑)

 

 

 

 

ベンツを維持するためには何が必要でしょうか。

たとえば経済的な余裕という部分でしょうか。

 

 

収入ではないでしょうね。“覚悟”の方が必要だと思います。

 

いずれにしても前準備で知識だけ入れちゃうと、買えないと思います。

 

 

 

調べると色々と情報が出てくるじゃないですか。

「これはお金がかかります」とか、「Sクラスはどうです」「年収いくらないと・・」

実際それを考えていると、誰も乗れないんじゃないかと思います。

 

購入に踏み切れたのは、実は現物を見ずに買ったからです。

 

クルマを見ないで買う、って一番無謀なやり方だと思いますよ。(笑)

 

買う時に仲介してくれた方から「このメルセデスは間違いありません」と言われました。

「新車当時のものからスペアキーから、すべて揃って、新車から大事にされてきました」ということで。

 

私、その人に質問しましたね。

「自分みたいな男がベンツに乗れるでしょうか」って。

 

その時に「覚悟はありますか?」と逆に聞かれました。

 

「それさえあれば大丈夫ですよ。あなたがそう思われるんでしたら大丈夫ですよ」って言われて。

 

安心しましたね。その言葉を聞いて。

あなたが言うなら信用します、と決断出来ました。

もちろん維持できる自信なんてなかったですよ。

どこに整備を持って行っていいかも分からないし。

 

 

ただひとつ、「このクルマとは絶対“縁”がある」と思った。だから信じた。

 

 

それで乗ってみて、駄目だったらその時考えればいい。

 

 

人間と一緒なんですよね。“縁”というのは。

いつ何時、その縁を終わらせてしまうのか、続けさせていくのか。

 

それは本人の心構えであって、付き合い方次第だと思うんです。

 

 

 

納車が終わったあとに、前のオーナーさんと、仲介していただいた方からお手紙を頂きました。

すごい長文で。

 

これは今でも大事に大事に、スペアキーと一緒に神棚に上げています。

生き様が書かれていました、そのお手紙には。

 

 

自分はこういう気持ちでこのベンツを買ったんだ。

知らない土地で会社を立ち上げて、軌道に乗せて、その時に初めて自分のお金でベンツを買ったんだ、と。

今の世の中大変だよな。極力可愛がってやってくれって。

 

涙がでるほど嬉しかったです。そのお手紙をいただいて。

 

 

 

自分よりもだいぶ先輩の方なので、いまでも定期的に写真を撮って手紙を送りますよ。明太子も一緒にね。

そんなことしなくていいよ、って言われるんですけど。

自分が勝手にしてる事なんで。自分はそういう男なんで。って。

 

 

 

 

“縁”を感じるクルマと出会いがあったんですね。

 

 

そうです。“ご縁”です。

 

もうひとつ、このクルマとだったらトコトン付き合おう、と思った出来事がありました。

 

 

熊本の震災がありましたけど、あの時に私は鹿児島にいました。

高速道路が通れなくなって、どうしようもない状況が続いてました。

 

あの時、いの一番に電話があったんです。これ、誰からだと思います?

 

九州にいることを知っているベンツの前のオーナーさんからだったんです。

 

 

「あんた大丈夫ね?」って。

 

 

クルマの心配じゃなくて、僕の心配をしてくれて。一度もお会いした事もない方からですよ。

私は感動しましてね。本当に嬉しかった。

 

ベンツの前のオーナーは新車で購入されて、こういう人付き合い方をされてきたんだって分かりました。

 

「一日も早く戻ってはやくベンツに乗りたいです、私のほうは大丈夫です」とお話したら

「そうか、分かった!」と。

 

 

 

そういった付き合い方なんですよ。

 

通常だったら物の売り買いなんて、売ったらおしまい、ですよ。

 

私は営業の仕事をしていますが、物を売って利益を上げないといけない、というのはもちろん分かります。

でももし、休みの日に街ですれ違ったら、「おおっ!こんにちは!」って気軽に挨拶したいじゃないですか。

それくらいの気持ちでお客さんと付き合っていきたい、というのがあります。

 

 

私はそういった付き合い方なんですよ。

 

だから、このベンツに乗りたい、このベンツを維持していきたい。という特別な気持ちがある。

 

だから乗る。

 

これが私が“このクルマに乗ってる理由”です。

 

 

 

 

 

“特別なクルマ”と感じることができるって、とても幸せなことですね。

 

 

そうなんです。

実はW126は残ってないと思っていたんです。

 

 

ベンツが欲しい、と思って色々あたってはいたんですが、W124の500なんかは探してはいました。

さすがにW126は残ってないだろうと。

最初から諦めていました。

 

 

「良い126があります」と言われた時には、「逆になんで残っているんだろう?」と不思議に思いました。

これは前のオーナーさんのチョイスが良かったからなんですね。

良いクルマは残るべくして残っている。

 

 

そこには理由がある。

 

 

 

バブル全盛期の頃です、このクルマが開発されたのは。

 

ベンツの歴史を調べ始めました。

当時のメルセデスのスローガンが「最善か無か」。

 

コスト度外視。ゼロか100か。

いろんな意味合いがあると思うんですが。

 

 

 

私、50歳手前まで30年間技術者だったんです。だからずっと機械と話をしてきました。

その頃の時代は、挑戦することに意味があったんで。

 

怖いとか失敗したらどうしよう、ではない。そこを見越して上司はカバーしてくれた。

「とりあえずやってみよう」「やるならとことんやろうよ」そういう時代だったんです。

 

 

私の技術者だったときの気持ちとリンクしたんですよ。

 

 

私にとってはそういう特別なクルマなんです。

 

 

 

 

維持をされている上で、気をつけられていることはありますか?

 

 

運転の仕方と乗るときの姿勢には気を使っていますね。

いつ誰が見ているか分かりませんからね。

 

人に嫌な思いをさせてはいけない。

これは自分の中でルールを決めています。

 

うしろでこんなクルマが嫌な運転をされたら、そりゃ前のクルマは気分悪いですよ!(笑)

 

 

 

「このクルマに似合うようになりたい」という気持ちで乗っています。

自分はまだ似合っていない。

かっこよく乗りたい。

本当の意味でSクラスが似合う初老のじじいになりたいよね、

いつもそういう気持ちです。

 

 

 

あとは、クルマに対してはとことん愛情をかける。

 

愛情っていうのは、やっぱりお金をかけるっていう意味なんです。

いやらしく聞こえるかもしれませんが。

 

ただ、何十万円もお金を使う、ということではないです。

洗車をする。そのためにはシャンプーを買わなければいけない。買うにはお金がいります。

 

 

 

口で「愛情をかけてます」っていくら言ったところで、出先で止まっちゃうと意味がない。

 

クルマは機械ですけど、生き物と一緒です。

そっぽ向くときは急にそっぽを向きますよ。

 

 

 

たとえばの話ですが、

出先で止まりました。JAFの方が来てエンジンルームを見てくれました。「オルタネーター故障してる!」

私はそういうのが嫌いなんですよ。

 

交換しないきゃいけないんだったら、交換しないと駄目だよね。って。

 

定期的なオイル交換も一緒です。

機械なんですから、そういう事をきちんとやってあげないと。

 

 

 

生き物みたいなんですよ。本当に。愛情を注いでいるときは必ず助けてくれる。

 

今回はドライブシャフトの修理で入庫しています。

 

通常だと、オイルにじみくらいいいじゃん、となります。

年代ものですからよくあるトラブルです。

 

 

でも自分の足だったらどうします?

血が流れ出ているのにほっときませんよ。

病院行きますよね。それと一緒だと思いますよ。

 

 

 

正直、ここまでしなくていいだろう、という作業の内容までしてもらっています。

それはなぜかと言うと、ベンツはいつも問いかけてくるんです。

 

「お前に覚悟はあるのか?」って。「本気で乗るの?」って。

 

 

いつもクルマと会話をしてるんです。

要するに“変態”なんですよ。(笑)

 

 

 

情熱と覚悟は人一倍ありますから。私はそういう人間です。

惜しみなく愛情を注いであげる。

するとクルマがまた反応してくれるんですね。

 

元に戻してくれる病院は絶対に必要なんです。

 

 

でもそれはエステではない。

 

 

 

クルマにとってのエステとは、どんなものでしょうか?

 

昔から国産車に乗っているときに、チューニングにはまっていました。

とにかく色々いじり倒してました。元の形がなくなるくらいに。

 

残業したり、給料のほとんどをそこにつぎ込むわけです。

 

 

マツダの初期のロードスターに乗ってた時なんですけど。

 

 

ある時、ノーマルのロードスターに乗られている、私より年上の方とお話する機会があって。

乗ってみると、ノーマルのほうが良かったんです!(笑)

 

それでぱっと目が覚めましてね。

 

自動車メーカーさんが、なぜこの車高にして、このサイズのタイヤにして、このマフラーなのか。

初めてわかりました。

 

自分なんて改造することがクルマにとっていい事だと思ってましたから。

 

 

 

その方から遠まわしに言われたことが、

 

「チューニングも悪いとは言わない、ただ目的意識をもってやらないと意味がないよ」って。

 

レースに出るわけでもないのにそのロールゲージは必要ないでしょ、と。

 

 

何を求めてそのクルマに乗るのか。

方向性がないとぶれちゃう、お金の無駄になっちゃうよって。

必ず飽きる、ともいわれました。

一理あると思いました。案の定飽きましたね。

 

 

 

大事なのは元の状態に戻す。それだけなんです。

 

だから病院であってエステではない。

 

 

元の状態がどうなのか、そこを知るべきなんです。

悪くなったら病院で元に戻してもらう。人と一緒です。

 

 

その元の状態を知っているのが、山内ガレージの岩﨑さん、なんですよ。

 

そこが分かるから、私は面白いって感じているんです。

 

 

 

 

ありがとうございます。

面白いと感じていただいているんですね(笑)

山内ガレージにはどんなきっかけでいらっしゃったんですか?

 

 

ご紹介していただきました。

オイル交換とかプラグコードの交換してもらえるところを探していて。

 

山内ガレージの岩﨑さんって人がいるから。って

 

いろいろ扱ってくれるところを探してはいたんですけど、なにぶん古いクルマですからね。

 

紹介してもらって、お店に行って、プラグコードの交換をお願いしたんですよ。

 

 

ただその時は交換を勧められなかったんです。

 

 

「え?なんで?お客が交換してって言ってんだから交換したらいいじゃん」

って不思議に思いました。

 

 

説明を聞いたら、元を正さないと駄目だってことで。

あぁなるほどって納得できました。

 

人間と一緒なんですよ。本当に。

 

ここの状態はこうですから、今は直さなくても大丈夫ですけど、今後はこうしましょうね。って。

 

 

 

ひとつひとつ丁寧に、真剣に教えてくれるじゃないですか。

クルマのことを理解してくれて、いろんな知識を教えてもらうことができる。

 

こればかりはクルマ本来の姿がわからないと、本来こうなんですよって言うことはできないですから。

 

こちらの言うことも真剣に聞いてくれる。

 

 

 

整備をしてもらうときは、とことんディスカッションさせてもらいます。

 

これは私の経験上ですが、自分の考え方とリンクしないとやっぱり長続きしないんですよ。

無理して背伸びしても駄目なんです。

 

分かってもらえる、聞いてもらえる、それが一番の魅力だと思います。

 

 

 

実は岩﨑さんもクルマと話をしてるんじゃないかって思ってます。

これは技術者としての勘ですよ(笑)

 

口に出さなくても心でクルマと話をしていると思います。

 

だから僕のベンツも彼に従うでしょうね。

 

 

 

 

クルマって本当に生き物のようですね。

 

 

そうです。生き物です。

 

毎日話しかけますよ。クルマに対して。

 

工場に入るときは「痛いかもしれんけど、もうちょっとやけんね、なおったらまた走ろうね」って。

見ず知らずの人からすると、変な人でしょうね。(笑)

 

でもそうやって接すると、ちゃんと応えてくれるんです。

 

 

心があるんですよ。

 

いろんな知識があって整備をしてくれる人は他にもいるかも知れません。

でも、調整ひとつ、整備ひとつにしても”心”を入れて整備してくれる人は岩﨑さんの他知らない。

 

 

ものじゃなく、生き物としてちゃんと扱ってくれますから。

 

だからここにすべて任せてます。

 

 

 

あともうひとつ。

これは私が北陸にいた時に、先輩のお父さんが宮大工だったんですね。

 

その方と一緒にお酒を飲ませてもらった時があります。

 

宮大工さんって、その分野のことになると頭の中でシュミレーションするんですよね。

同じ技術者として話をさせてもらったけど、私の常識の範囲をはるかに超えていました。

 

 

これがこうなって、これをこうして・・・。

 

あの人達の頭の中はインスピレーションだらけなんだなって感じたことがあります。

 

生まれてくるインスピレーションというのは、経験したものからしか生まれないんですよ。

 

 

自分が経験してきたもの、は”生きたもの”なんです。

 

 

何かから得た知識だったり、例えばインターネットから得た知識なんかは実際の経験にはかなわない。

 

その生きたものを活かして仕事をされているのは、宮大工さんに似たものがありますね。

 

 

言うなれば芸術家ですよ。

だからこそ、話をしていて面白いんです。

 

 

 

自分が面白いと思ったらやっぱり面白い。

面白いって思わなかったら、やっぱり面白くない。

 

50代。すごい面白いですよ。

 

20代は夢に向かってさぁ行こうっていう勢いです。

30代だと家庭ができて、40代だとさらにお金がかかって。

 

歳をとるごとに諦めることが多くなってくる。

 

ストレス社会なんて言われて、面白くないことはたくさんあるんですよ。

でも自分で面白いって思わなきゃ、本当に人生損だと思います。

 

 

 

 

 

クルマとの接し方は、人との付き合い方であったり、その人の生き方にも通じることがありますね。

 

 

自分の命を預けて、自分の命をちゃんと守ってくれる。

 

クルマに対しては礼儀を尽くさないといけない。ありがとう、ありがとうと言いながら。

 

 

私はクルマとはそういう付き合い方をしていきたいし、これからもそうしていきたいと思っています。

 

ショップさんに対しても一緒です。お付き合いを真剣にやる。

 

 

それが私の流儀です。

 

 

 

 

貴重なお話ありがとうございました。

最後に、当社のエンジン内部洗浄を以前施工されて、その後いかがでしょうか。よかったらご感想をいただけませんか?

 

 

魔法みたいなものですよね。

 

 

ドロドロかったるい回りきれないあのV8エンジンが、ここまで軽いかって程アクセルが軽く、クルマが軽く感じられました。

 

 

アクセルをちょっと踏むだけで加速する、伸びる。

 

一言で言うと現役の浅田真央ちゃんがトリプルアクセルをビシっと決めるような感じ。(笑)

 

氷の上をスムーズに華麗に滑る、シュッと回って、パッと着地する感じです。

 

 

 

ただ、良すぎて困る、というのはありますよね。

これが通常の状態になっちゃうと、もう感覚が慣れちゃうわけです。

これが当たり前の状態なんだって。

 

 

 

 

正直に言うと、このお店のことをあんまり人におすすめしたくないっていうのもあります。

自分だけのものにしたい。っていう意味です(笑)

 

こっそり自分だけに微笑んでいてほしい。

 

要は変態ってことですよね。(笑)

 

-2018.06.02

山内ガレージが大切にしている3つの安心感

スタッフブログ

 

こんにちは。山内ガレージです。

今回は整備の事例のご紹介ではなく、私たち山内ガレージがいつも心がけていることをお伝えしたいと思います。

 

大切にしているおクルマの調子が悪くなったとき、皆さんはどのように整備工場を選ばれていますか?

どこの整備工場に入庫すれば良いか?

どこに電話をすれば良いか?

迷われている方も多いのでは、と思います。

 

「悪いところをきちんと修理してもらえる」

整備の技術や経験が豊富なお店、というのはもちろん、最も大切なことです。

整備技術や経験以外に、私たち山内ガレージが大切にしていること。

それは「安心感」です。

 

初めてお店に電話をかける際、不安に思うことばかりだと思います。

「冷たい電話対応をされたらどうしよう」

「きちんと修理してくれるか不安」など・・

 

山内ガレージではお客様の不安をできるだけなくせるように、工夫していることがあります。

それは 3つの安心感 です。

1.入りやすい安心

2.話しやすい安心

3.通いやすい安心

 

1.入りやすい安心

 

昭和59年から営業しています。工場も建物も当時のままです。はっきりいって古いです。

きれいなショールームもありませんし、たくさんピットがあるわけでもありません。(笑)

輸入車を主に整備させて頂いておりますが、

初めての方にも入りやすい、町の整備工場として頑張っております。

整備士2人でやっていますので、お電話での回答にお時間をいただくことがあります。

その点だけどうぞご了承ください。

 

 

 

2.話しやすい安心感

 

おクルマを拝見してからお見積りをお出ししております。

出来る限り分かりやすいお見積りを作成しています。

しかし、専門用語ばかりでお客様に伝わらなければ、何の意味もありません。

お見積りのご説明には、十分に時間を頂いております。

「いますぐ必要な整備か」

「いずれ必要になる整備か」

お客様に十分に納得をいただくために、お話ししやすいという雰囲気は絶対に必要なものだと思います。

ご不明な点、ご心配な点は何でもご相談ください。

 

ヒューマンサービス

 

 

3.通いやすい安心感

 

どのように修理が行われたのか、出来上がったおクルマを見ても分かりません。

きちんと修理出来たのか

どの部分が悪くなっていたのか

どんな工程で作業がされたのか。

この部分の不安を取り除くために、写真を撮影させて頂きながら作業を進めています。

 

 

 

ご納車時に、撮影させて頂いた写真を元にご説明させて頂いています。

お客様の目で見て、納得できる整備を心がけています。

 

「修理をして終わり、ではないんです」

輸入車を維持していくためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。

お話の際には、将来の整備も含めてお話しをさせて頂いております。

 

通いやすいお店を目指して、いつでも相談しやすい環境を作りながら

お客様との良いお付き合いができれば、と考えています。

 

お気軽にご連絡いただければ幸いです。

-2018.05.12

お客様インタビュー#1「乗りつづける理由」メルセデス・ベンツS600L(W140)

スタッフブログ

 

お世話になっているお客様へのインタビューをさせていただきました。

お伺いするお話のテーマは「乗りつづける理由」です。

 

どのように愛車と向き合い、どんな付き合い方をされているのか。

そのクルマの魅力とは何か?

この部分にクローズアップしてお話を伺わせていただきました。

 

今回は、平成8年式 メルセデス・ベンツS600L(W140)

にお乗りのお客様へインタビューをさせていただき、貴重なお話をお伺いすることができました。

ご協力ありがとうございました!

 

 

Q1. W140 S600Lとは、どんなおクルマでしょうか?
 

この世にこんな車が存在したのかと衝撃を受けました。

 

大型金庫の開閉を連想させる“調律”された金属質な音を出して開閉できるドア、ドアを閉めると訪れる静寂、セルを回すと短くも強い音が聞こえ、“火が入って”一唸りして回り始めるM120エンジン。いざ走り始めると、走り始めたその瞬間に音という音が聞こえないのに気づかされ、段差を通過すればウルトラフラットとでも形容すべき乗り心地とミシリとも言わない剛性感、国産車では到底感じることのできない“走る・曲がる・止まる”という、車に求められる基本的性能の高さを感じます。

 

ネオクラシック・メルセデス世代共通の重たいオルガンペダルは“走ることを拒む”と言われるほど重く、乗り始めた直後は右足が攣るかと思いました(笑)しかし、この重たいオルガンペダルは後席に重要な客人を乗せることが前提の140では、滑らかに走り出し、氷上を滑走するかのような走りをするのに不可欠です。一般道では重たいだけのオルガンペダルも、高速走行時は微妙なスロットル調整が楽であり、一定速度で長時間・長距離走行するのが非常に楽です。

 

ブレーキで一番最初に感じたのは“止まらない”ということです。車重が重いが故かと思いきや、踏んだら踏んだだけ効く(踏み込んだだけ効く)ブレーキであり、滑らかに“滑走”後に音もなく止めることができます。

 

140の600と言えば、やはりV12エンジンが最大の特徴でしょう。“火が入った”後のV12はタコメーターを見て初めて、回っていたことに気づきます。低回転域でも2トン超の巨体を悠々と走らせるだけのトルクを有し、現代のトレンドであるダウンサイジングエンジンとは異なる感触を味わえます。普段は黒子に徹するV12も、重たいオルガンペダルを踏みこんでやると運転者の感性に訴えかける官能的な“協奏曲”を奏ででくれます。1600~1900回転では“ドロロロロッ”という水平対向エンジンを想像させる重低音、2000回転以上は“ヴァーンッ”という心地よい快音を発します。

 

私の実家は埼玉県南部の某市にあり、盆暮れ正月+GWは例外なく140で移動します。現勤務地の長崎県から実家まで約1,300km、時間にして15~18時間をこのクルマで過ごします。しかしそこは140、長時間・長距離走行はドイツ車の得意とするところであり、実際に疲労は最小限に抑えられています。私がまだ若いこともあるのでしょうが(笑)

 

ネオクラシック・メルセデス世代共通の“立つように座る”シートは疲労蓄積が最小限に局限される設計となっており、特に下半身の疲労蓄積防止という点で優秀です。私は20代前半に急性腰痛症を患って以来、自分の腰がシートの判断基準となっているのですが、140に乗り始めてからというものの腰痛は起きていません。それどころか、疲れ切っている時に140に乗ると、蓄積された疲労がじわっと解消されていくようで、次第に眠くなります(笑)

 

疲労蓄積防止という点では恐ろしいまでの静粛性も一役買っています。セルシオやセンチュリー等、静粛性に優れるクルマは他にもありますが、140はそれらのクルマと比較しますと、実は音が入ってきます。ただ、ノイズというべき音ではなくインフォメーションというべき性質の音であり、不快なノイズを聞かされることによる疲労蓄積はありません。ハンズフリーで通話している時、通話相手から“ウインカーの音が聞こえる”と言われるほどの静粛性です。正直、乗り始めの時期は自分の聴力低下を疑いました。踏切の警音器、緊急車両のサイレンが相当小さく聞こえ、140特有の二重ガラスの効果を実感したものです。

 

車体剛性について言えば、軍用車?と言いたくなるほどです。国産車ではミシミシ言うようなクルマにとっては拷問でしかない角度の坂道を上り下りした際も“悲鳴”をあげませんでした。恥ずかしながら、乗り始めの時期はあちこちを擦ったため鈑金屋の世話になりましたが、鈑金屋曰く“鉄板が厚い”ので鈑金は苦労するそうです。特にフロントフェンダーの鉄板の厚みが厚いらしく、相当苦労した旨を聞かされました。

 

今のところ人生初の“マイカー”ですが、実のところ140に乗るまで左ハンドルの運転経験はありませんでした。全長5.2m、全幅約1.9mの巨体ですので日本国内、特に都心部での取り回しを懸念していましたが、それは杞憂に終わりました。140などはクルマに詳しくない人をして“小回りが利く”と言われるクルマの代表格であり、実際に入れる?というほど狭い道でもズイズイ入っていけます。国産車だと切り返さないと入れないような道であっても、切り返しなしで進入できます。

加えて、ステアリングとタイヤ以外の曲線が乏しい直線基調の車体は、前後左右の車体感覚を非常に把握しやすく、乗り始めて4年経過した現在ではすっかりと140の車体感覚が身体に染みこんでいます。

 

 

Q2. このおクルマ、この年代のクルマの魅力とはなんでしょうか?
 

140というクルマは現行型のSと比較すると、明らかに時代遅れです。今なお一部箇所で西ドイツ製の部品が装着され、それが現役として作動しているくらいです(笑)

しかし、ネオクラシック・メルセデスの魅力に現行型は全く影響しません。基本設計はほぼ1980年代と、約40年近く前に設計・開発された140ですが、現代にあっても通用するクルマなのは確かです。

 

国産車で空力作用が生かされたデザインが採用され始めたのは21世紀に入ってからですが、約40年近く前に 設計・開発された140では既に空力作用を取り入れています。例えば、ボンネット先端に屹立するオーナメント。何も知らない人は単なる飾りと見ていますが、このオーナメントこそ空力作用を生み出しています。ボンネット先端中央に位置することでオーナメントが風を“切り開く”ような形となり、フロントウィンドウの汚れを低減する効果があります。また、ボンネット先端中央に位置しているため、車体の先端を運転者に把握させる機能もあります。

 

他にはサイドウィンドウとドアサッシュの段差をほぼ皆無とすることで空気抵抗を低減するようになっています。コンビランプは雪や泥が付着した場合であっても、被視認性を高めるための凹凸がつけられていることは有名でしょう。

 

このように、ネオクラシック・メルセデスは装備に見えない装備にも機能が付与されており、140のようなクルマを作り出したダイムラーベンツ社には敬意すら覚えます。140の開発費は登場当時で約80億西ドイツマルク、日本円にして約2,700億円と言われており、140に影響を与えたことで有名な初代セルシオさえ約750憶円であることを考えると、140というクルマが駄作のはずありません。

 

ネオクラシック・メルセデス世代まではネジ一本に至るまで刻印があったと言われ、高品質な部品が採用されていることを体感しています。ドアの重厚感溢れる金属質な開閉音は前述しましたが、ロッキングアイ一つとっても非常に強固な印象を受ける部品が採用されています。

シートの秀逸さも前述しましたが、この秀逸なシートにしても非常にコストがかけられているらしく、この世代のシートの設計・開発費でクラウンが開発できると言われるほどです。

 

あと、電子制御が限定的なところも良いですね。

140はCANと言われるシステムを採用し、テスターを接続してクルマを管理するという点で世界初ですが、CANで管理されるのはエンジン、変速機及びエアコンくらいです。つまり、それ以外の部分はアナログなため、乗り手が機械を操るという要素が残されており、巷で言われる“メルセデスはBMWと比べ運転が退屈”ということはありません。大型オーナーズセダンとしては十分に運転を楽しめるレベルです。

全てにおいてふんだんにコストがかけられた140、このようなクルマはもはや世に出てこないでしょう。

 

 

Q3. 所有されてから苦労されたことはありますか?
 

ズバリ、駐車場と整備工場ですね。

 

前者は巨体ゆえに駐車を拒否されることが多く、何とか契約できたとしても周囲の駐車車両の所有者から苦情が出たことで契約を解除されて追い出されたこともあります(笑)

 

後者については、140というクルマの特殊性ですね。ネオクラシック・メルセデスは“分解修理“できることがアッセンブリー交換を普通とする今時のクルマとの相違点であり、本来であればどこの整備工場でも問題ありません。しかしそこは140、コストがかけられているだけに内装一つとっても分解に時間を要するクルマなのです。

 

加えて、世界的に少ないV12エンジンを搭載し、リアサスペンションがマルチリンク式、電子制御と機械が半々というようなクルマです。140が現行型であった時代に140を触っていた熟練整備士は少なく、140を知り尽くしている整備士は非常に稀少です。潤沢にコストがかけられているのは良いことですが、整備という観点では相応の技術力と経験が求められるようです。

 

電子制御の部分はテスターを接続すれば判るかもしれませんが、機械の部分は豊富な経験と確実な技術がなければ直すことができません。こういった理由から、お世話になる“ドック”探しが苦労します。

 

 

Q4. おクルマの維持にはどのようなことに気を使われていますか?
 

綺麗好きな性格ゆえか、汚れたら速やかに綺麗にしているので洗車は不定期です。

世の中にはハマーやディフェンダーのように薄汚れた状態で乗ることが格好良いクルマもあります。しかし、140のようなクルマは常に綺麗に保つのが当然ではないでしょうか。汚くて旧いクルマと旧いけど綺麗なクルマ、クルマ好きならば後者を見て“好きで乗っているんだな”と思うでしょう。前者は“買い換えたくても買えないのだろう”と思われるでしょうが(笑)

 

自分で言うのも変ですが、几帳面な性格のせいか綺麗にしていないと気が済まないというのもあります。140という車齢20年超のクルマを乗る上では“心がけ”は欠かせません。例としては…

 

1.1日で最初の乗り始めは暖機運転、1日の乗り終わり後はボンネットを開けての廃熱放出

2.走行中は“急”の付く動作はしない

3.据え切りはパワステポンプへの拷問に他ならないので、必ずクルマを動かしながらステアリングを切る

4.変速機の前後進切替時は一旦Nに入れて、中立になったことを確認してから切り替える

5.冷却水及び油脂類の使用期限厳守

 

といったことが代表例です。他にも数多くありますが、本人にとっての習慣なので違和感を覚えませんが、傍で見てる人から不審な目で見られます。特に1番の後者は(笑)

 

電子制御の部分はテスターを接続しないとわかりませんが、機械の部分は4年乗っていれば“調子”の善し悪しがわかってきます。怪しいと思ったら整備士に相談、要すれば点検をお願いしています。

 

ネオクラシック・メルセデス世代共通の“予防整備”を怠らないことは言うまでもありません。

 

意外と?重要なのが同型車オーナーとの情報交換です。私より140歴が長い方々の意見や経験は若輩者の私にとって非常に貴重です。何より“同志”が日本各地にいるという事実は、140というクルマが未だに“愛されている”証拠ではないでしょうか。

 

“良いものは長く持つ”とよく言ったものですが、製造終了から20年は経過する140は本当に長く持ちますし、持ちそうです。本国ドイツでは、メルセデスは世代を超えて乗り続けることもあるそうです。

 

乗り始めて4年も経つと140が“クルマ”の基準となってしまい、乗り換えるクルマが見つかりませんし、電子制御尽くしの今時のクルマはすぐに飽きてしまいます。その点、140は電子制御と機械の半々だけに、飽きずにいつまでも乗れますね。

 

絶対的な燃費の悪さ(意外にも、600より小排気量の国産車より燃費は良いです。)や多いであろう二酸化炭素排出量等、環境面では褒められない140ではありますが、一つの物を末永く使うのは日本古来の文化にも則しているのではないかと考えています。

 

 

Q5. いつもご入庫ありがとうございます。山内ガレージにご入庫いただいたきっかけは何ですか?
 

現勤務地の長崎県にやってきたのが2年前で、140の維持整備という点ではゼロスタートでした。そこでまずはグーグル先生に尋ねてみたところ、御社に行き着いたのです(笑)

 

最初の訪問時、工場長にご対応いただきましたが、工場長の一言で御社に託する気になりました。工場長の“ (今でも若いようにお見受けしますが) 若い頃に140で鍛えられました”という謙虚なお言葉は今でも覚えています。あのお言葉を聞いた瞬間、この人なら140の相手をできるだろうと安心しました。

 

昨年秋、車検のついでにヘタっていた足回りを100万円かけてオーバーホールしました。ネオクラシック・メルセデス世代を知らない人は一様に“高っ!”と言いますが、この100万円コースに踏み切れたのは、工場長が笑顔で“10年ぶりですね”と仰っていたからです。

普通の整備では100万円もかけることないだけに、本当に100万円かければ良くなるのだろうかと疑うのが人間です。しかしそこは工場長、豊富な経験と確実な技術を元に助言をいただきました。

 

OEMでも問題ないところはOEM、先送りしても差し支えないところは先送り。といった具合に、車両の状態と予算を考えながらの助言でした。

オーバーホール前に“100万円かければほぼ一新できて、乗り心地は格段に良くなる。約10万キロは乗れる”と工場長が断言されたのを聞いて、100万円を投じる覚悟を決めました。

140を乗り回しているとは言え、技術や経験に乏しい整備工場(整備士)に100万円お支払いすることは無理ですから(笑)

 

オーバーホール後、乗り始めて500m程度走行したところで、工場長が同型車のナンバーを付け替えた別物とすり替えたのでは?と思うほど、劇的に乗り心地が向上しました。100万円かけて足回りをオーバーホールすれば乗り心地が蘇るのもメルセデスの良さですね。国産車では考えられませんから。

 

 

Q6. 当社の非分解エンジン洗浄をご利用いただいてありがとうございます。施工後におクルマに変化はありましたか?
 

まず、エンジンの吹け上がりが良くなりました。従来アクセルを踏み増ししなければ登り切らなかった上り勾配が、踏み増しせずとも登り切れるようになりましたから。

 

レスポンスも鋭くなりましたね。少し踏み増すとエンジンがスーッと回り、本調子のV12に戻った感じです。惰性で走る距離も増えました。

 

燃費については元々期待していませんが、街乗りでコンマ数キロ、高速走行では1km/L程度向上しました。一見大したことがないように思えますが、中・長距離ではそれが大きな差となります。“塵も積もれば山となる”とよく言いますが、長い目で見ると累計消費量が変わってきますよね。

 

非分解エンジン洗浄はフルコースで施工しましたが、費用が10万円を切ったことことから、友人等にも薦めています。フラッシングオイルでエンジンを洗浄するより、非分解エンジン洗浄の方が遥かに費用対効果が高いよ、と。

因みに、私の140は次回20万キロで再び施工しようかと考えています。

 

そう言えば、非分解エンジン洗浄にしても実際に施工できるところは必ずしも多くないですね。ディーラーでは当然対応していませんし、街中の整備工場でも施工可能な工場は多くないように見受けます。

その点、御社では二千台の実績があることから、非分解エンジン洗浄も安心してお願いできますね。

 

貴重なお話ありがとうございました。
 
-2018.03.24

BMW M5(E34型)往年の名車シルキーシックス

トピックス

BMW M5 E34

「いまでもファンの心を逃さないシルキーシックス。
絹のように滑らかに回るエンジンとその実用性」

 

1991年よりBMWの高性能バージョンモデルとして登場したE34型BMW M5。当初は3500ccの直列6気筒エンジン(315ps)と5速MTとの組み合わせで当時世界最速の4ドアサルーンとして登場いたしました。その後のマイナーチェンジにより、3800cc(340ps)の5速MTモデル、3800ccの6速MTモデルと3種類のモデルが存在します。今回撮影させて頂いたのは中期と呼ばれる3800cc5MTの1993年モデルです。(正規ディーラー車両)シルキーシックスと呼ばれる、7000回転レッドゾーンまでストレスなく一気に吹け上がる高精度・最高級のエンジン。迫力のある排気音で今でもファンを魅了し続けます。



BMW M5 E34

E34型のM5はE28型から数えて2代目。それまでのBMWと言えばこの丸目のヘッドランプ。その後のE39型からはヘッドランプのデザインが一新されました。
哀愁漂う古典的なBMWのデザインですが、E34型はバランスの良いデザインで多くの人に好まれています。

 

BMW M5 E34

高精度で組み上げられたMのエンジン。低回転からもトルクが太く、さらに滑らかに吹け上がる名機です。直列6気筒3800cc。最高出力は340馬力を誇ります。今から20年以上も前の車両ですが、好調なコンディションでした。

 

BMW M5 E34

ハンドルは左設定のみ。黒本革シートになります。全席 シートヒーターの快適装備。ホールド性の良いシート、クッションは柔らかすぎず、長時間の運転でも疲れにくいシートでした。

 

BMW M5 E34

赤と青のステッチの入った純正本革ハンドル。運転席、助手席エアバックも装備され安全性も抜群。
まさにラグジュアリースポーツ。新車当時の価格が1280万円!!

 

BMW M5 E34

17インチのMテクニック純正の軽量アルミホイール。フロントが235/45、リアが255/40と前後でサイズが異なる。

 

BMW M5 E34

M5のオンボードコンピュータ。時計の表示をはじめ、燃費や平均スピード、ストップウォッチまで、今となっ ては普通の機能でも当時は最先端だったんですね。最新モデルとは違い、ローテクなパネルにも心を打たれます。

 

 

運転するとどんな感じ?

 

魅了するエキゾーストノート。

セルモーターを回すと「ボゥッ!」とマフラーから迫力の太いサウンドが聞こえます。アイドリングも安定しています。アクセルは重ための印象。少しずつアクセルを踏むと太い排気音に心を揺さぶられます。

 

信号待ちからの発進がとてもラク!街乗りも楽ラク!

何と言ってもこのエンジン。低速トルクもあり、2000回転付近でもどんどん前に進んでくれます。燃費を気にしていましたが、とくに燃料消費が激しい様子もありません。クラッチを離して、あまりエンジンを吹かすことなく発進出来ます。これだけ高出力のエンジンですが、とても扱いやすく驚きました。もちろんエンジンのコンディションが良いから、なのですが。

 

峠道も楽しい。BMWならではのステアリング。

峠道でも機敏なコーナーリングを見せてくれました。やや重いステアリングですが走行し出すと、ちょうどいい重さと安心感を感じます。
路面の状況を把握しやすく、エンジンのトルクも太いので安心してアクセルを踏んでいけます。波状路でもサスペンションはしっかりと地面を捉え、気持ちよくドライブすることが出来ました。

 

 

維持やメンテナンスは?どんなところが壊れやすい?

 

今から20年以上前のモデル。現存する車両の中からコンディションの良い車両を探すのは一苦労です。特に大切に乗り続けられているオーナー様は多いとは言え、走行距離は10万キロ以上の車両がほとんどです。

 

燃料ポンプやフューエルホース、ブッシュ類をチェック。

当社でも数台E34型M5を整備入庫させて頂いております。とても大切に維持されているお客様がほとんどですが、それでもやはり20年以上前の車両。重点的に整備が必要な箇所は出てきます。
・燃料ポンプやフューエルホースなど燃料系。
・エンジンマウントやサスペンションブッシュ類。
・ラジエーター、ラジエーターホースなど冷却系。など

 

状態の良いものはそれまでの整備記録を見て確認。

購入した後にどれだけの整備費用がかかるのか?とても不安がよぎります。
これは、その車に前オーナー様がどれほど手を入れてきたかによります。定期的なオイル交換はもちろんのこと、12か月点検と、2年に一度の車検をきちんとした整備工場でメンテナンスを受けていることが必須条件です。
それを判断する為に、メンテナンスの内容を記録簿として残されていることが大切です。
あまりに安いから、と言って状態の悪い車両を手にすると、購入した後の方が修理代で高くつく、という場合もありますので、車両の状態を見て決定するのが重要ですね。

 

BMW M5 E34

 

BMW M5 E34

 

BMW M5 E34

 

 

BMW M5 E34

 

BMW M5 E34

 

BMW M5 E34

-2016.10.18

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