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山内ガレージの昔と今

スタッフブログ

 

こんにちは。
山内ガレージです。

 

工場と事務所の整理をしていると、

先代社長の山内さんが保管されている昔の写真や資料を見せていただきました。

山内ガレージの歴史を感じる、貴重な時間でした。

いくつかをこちらでご紹介させていただきます。

 

 

こちらはBOSCHの情報誌に掲載された際の記事です。

当時の山内ガレージの取材をされております。

 

いまでは優しいおじいさん(と言ったら怒られますね・・)ですが・・

当時の山内さんは、それはそれはとても恐ろしい存在。

しかし、

山内さんの徹底された教育のおかげで、今の山内ガレージがあるのですね。

 

 

 

 

懸命にリアカーを引っ張る青年。

こちらは若かりし頃の岩崎さん(現工場長)ですね。

まだこの時はあどけなさが残る、21歳。若いっ。

こんなフレッシュな時代があったのですね。

平成8年、隣の工場から現工場に移転した際のものだそうです。

 

 

 

 

皇太子様と雅子様、ご成婚後のパレード。

平成5年頃のお写真でしょうか。

当社の前の三号線をパレードで通過されています。

この頃はまだ上に都市高速が通っていなかったのですね。

明るく見晴らしの良い景色が広がっています。

歴史を感じる一枚です。

 

 

 

下の写真は福岡空港のガルーダ航空機、離陸事故の様子です。

平成8年の6月13日の撮影です。

 

 

 

こちらは若き日の山内さん。

ご入庫のロールスロイスと一緒に撮影されています。

 

後ろに写っているハマーは日本でまだ数台しか走っていない時代

当社にご入庫された車両とのこと。

正規輸入が始まる前のことで、ディーラーさんもテスターを持たれておらず

整備にとても苦労されたとのことです。

 

しかしながら、「仕組みがわかっていれば理屈は同じ」とのことで、

アナログのテスターを使用しながら

なんとかかんとか整備を進められたそうです。

 

 

 

下のお写真はとても想い出深い車両のお写真です。

BMW M5で走行距離は50万キロ以上を走行をされました。

オイル交換など必ず距離を守ってメンテナンスに来店いただき、

当社からお渡しする計算書が10センチ以上の束になって、

お客様は保管をされておりました。

当社が徹底的にメンテナンスをさせて頂いた車両の一台です。

 

 

 

当時は今とは違い、手書きの計算書でした。

山内さんが手書きで書かれた後、奥さんが正書をされます。

今はパソコンに打ち込んで修正もすぐにできますが、

当時は間違えるとすべて書き直しの時代。

電卓ひとつで夜遅くまで、何度も書き直しをされたそうです。

それでも「〇〇一式」と省略して記載はせず

山内さんに言われ、部品一つひとつを記載して、

加えてお客様にはわかりやすく説明をされていました。

ご苦労が伺えます。

 

 

 

こちらはロールスロイス・シルバーシャドーⅡの

パワーウィンドウ回路です。

手書きで作成されています。

 

当時は資料もなく、山内さんが現物を見ながら手書きで作成されていました。

「無いから作るしかなかった」そうです。

自分で作ることで、より仕組みを理解でき

その車を深く知るきっかけになる、とおっしゃっていました。

こういった手書きの資料が今でもいくつも残されています。

 

 

 

 

最後のお写真は、毎朝全員で読み上げている

山内ガレージの経営理念です。

こちらも年季が入っています。

 

 

 

パソコンがなく、情報がなかなか手に入らない、今とは全く違う時代。

山内さんと山内さんの奥さんによって積み上げていただいたものが

今の山内ガレージにつながっていることを深く感じました。

 

アナログからデジタルに変わって行く中で

残すべき大切な伝統は残し、その上で時代に対応していく必要があると思います。

新しいもの、便利なものだけでは駄目で、

変えてはいけない大切なものがあるのだと、実感しました。

 

まだまだ山内さんに怒られながら、

お二人に深く感謝しながら頑張っていこうと思いました。

これからも宜しくお願い致します。

ありがとうございました。

 

-2018.09.08

BMWMINIエンジン内部洗浄 エンジン音が変わりました!

スタッフブログ

こんにちは。

山内ガレージです。

 

BMWミニのエンジン内部洗浄を施工させていただきました。

平成20年式 89,000走行のBMWミニです。

 

エンジン内部洗浄の施工前・施工後のエンジン音を計測しました。

動画はこちらよりご覧いただけます。(1分5秒)

 

 

施工前と施工後のエンジン音に変化がありました。

 

 

施工前は、アクセルオフにすると、エンジンの回転が急激に落ち込んでいました。

上の図の○印の部分ですね。

これはエンジン内部の摩擦抵抗が大きいことが考えられます。

走行距離も89,000キロですので、エンジン内部にはスラッジ(ゴミ)が多く堆積しています。

これがエンジンの回転のロスにつながっているのですね。

 

続いては施工後です。

先程のようにアクセルオフにした後も、ゆるやかにエンジンの回転が落ちていっています。

これはエンジン内部の摩擦抵抗が少なくなったことを示しています。

 

エンジンのレスポンスが変わり

お客様に喜んでいただけました!

ありがとうございました。

-2018.09.01

おクルマのフロアマットクリーニングサービスを開始致しました。

スタッフブログ

 

こんにちは。
山内ガレージです。

 

雨天の日が続いておりますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。

先日の大雨では河川氾濫の危険はあったものの、山内ガレージ近辺では特に被害はありませんでしたが、全国的にこれ以上の被害が拡大しないことを願っております。

 

 

さて、今回は新しいサービスのご案内です。

 

「車検のお客様へフロアマットのクリーニングサービス」

を開始いたしました。

車検でご入庫のお客様へお声掛けさせて頂いております。

マットのクリーニングをサービスとして実施させていただきます。

 

おクルマのフロアマットの清掃に、お困りのことはありませんか?

 

 

・はたいても、次から次にホコリがでてくる。
・食べ物や飲み物をこぼして異臭がする。
・目に見えてマットの汚れが目立つ

このような事にお困りの方は多くいらっしゃいます。

特にじめじめした時期などは、車内中にいやなにおいが充満して気分も落ち込みますね。

 

においの原因は実はフロアマット なんです。

 

 

それにしても、

フロアマットを綺麗に掃除するタイミングって難しいものです。
洗車の時に、マットを軽くはたいて埃を落とす、という方が多いのではないでしょうか。

 

 

そこで山内ガレージでは

フロアマットのクリーニングサービス を開始致しました。

 

遠目ではきれいに見えるフロアマットでも

よく見ると汚れていることが分かります。

 

 

 

 

お預かりのマットの埃を落とし、掃除機でゴミを除去します。

 

 

 

 

スチームクリーナーを使用します。

付着菌99.9%の除去率!

フロアマットに潜む見えない雑菌やカビなどを徹底除去いたします。

 

 

 

 

 

 

さらに、洗剤を使用してマットの汚れを除去していきます。

 

 

 

 

洗剤での洗浄後にも、

スチームで徹底的に汚れを落としていきます。

 

茶色の水がマットからどんどん溢れてきます。

 

 

 

 

水洗い後には柔軟剤を使用して一定時間漬け込みます。

柔軟剤はニオイの原因となる菌が増えるのを抑える効果があります。

 

 

 

 

最終仕上げは、マット脱水洗浄機です。

こちらは「洗王」あらおう、という製品で

びしょびしょの状態のマットも、通すだけでほとんど乾いて出てきます。

脱水率90%以上というすぐれものです。

 

 

 

 

濡れていたマットも、この通り。

一回通すだけで、ティッシュにも水がつかない状態になります。

この機械のおかげで、短時間でマットが洗えるサービスが可能になりました。

 

 

 

 

洗浄後のフロアマットです。

汚れも取れて、除菌&消臭効果も完了!

車内がさらに清潔になりますね。

 

 

 

蘇るフロアマット!
車検のタイミングで一緒に外装だけでなく、

 

 

室内も気持ちよくなりましょう!

-2018.07.07

【車検整備】ブレーキの分解整備って必要?

スタッフブログ

 

こんにちは。

山内ガレージです。

 

今回は車検整備についてのお話です。

 

お話しのテーマは

「車検整備のブレーキ分解整備って必要?」という内容です。

 

 

車検整備のブレーキ分解整備とは

 

車検整備内容には「足廻り点検項目」という部分があります。

 

 

 

 

実際に何を行うのかと言うと・・

 

ブレーキのディスクやパッド、キャリパーの状態を一度分解をして確認する

というものです。

 

ブレーキの点検。

クルマを止めることができないと、即刻事故に繋がります。

ブレーキはクルマの中で一番重要な部分なのです。

 

 

 

さて、今回のテーマ

 

「ブレーキの分解整備は本当に必要なのか?」

 

ブレーキはたくさんの部品で構成されています。

実は分解をしないと見れない部分があるのです。

 

(例:その1)

ディスクブレーキのキャリパーを外さないと

ピストン部分のブーツの破れを見つけることができません。

これが原因で、ブレーキをひきずるという症状が発生する場合があります。

 

(例:その2)

パーキングブレーキの厚みの点検。

ブレーキローターを外さないと分かりません。

パーキングブレーキの戻りが悪くなったり

パーキングブレーキシューが割れているといったこともあります。

 

 

現在は「ユーザー車検」と呼ばれる自分自身で行う車検もあります。

しかし、車検という検査は基準に適合しているかどうかをみるもので、

車検に合格したからと言って、次の車検までの安全性が保証される訳ではありません。

車検に通ったからと言って、メンテナンスをしなくてOKということではないのです。

 

 

(結論)

 

ブレーキの分解整備は、資格をもった人間しか行うことができません。

2年に一度(貨物車は1年に一度)きちんと分解整備をして

メンテナンスをしてあげることは大切なことです。

 

 

ここでもう一つ。

山内ガレージでは、分解整備と一緒に清掃 を行っています。

 

たとえばブレーキの清掃です。

 

 

 

 

見た目の気持ちよさ以外にも、清掃にはきちんとした意味があります。

 

例えばサビが発生しているものを放置すると、

さらに金属の腐食は進んでいきます。

 

ブレーキの後ろ側にある金属が腐食で穴だらけになると

ハブ部分を分解して交換することになります。

これだと、お金がかかりますね。

 

そうならないためにも、分解した際に清掃にも力を入れています。

この時くらいしか清掃することができないものですし。

 

 

 

 

 

ホイールの裏側も!こんなにきれいに!

 

 

 

 

 

スロットルバルブの清掃も行います!

 

カーボンなどのごみが溜まると、アイドル不調になりやすいスロットルバルブ。

じつは、症状が起きてから清掃する方が多いのが現状です。

 

2年に一度のタイミングで、きれいに清掃してあげています。

 

 

 

 

 

 

きれいになりましたね!

 

このように、目に見えない部分にも気を配って車検整備を行っています。

あんまり気付かれる方はいらっしゃらないですが・・(笑)

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

-2018.06.16

お客様インタビュー#2「愛車との付き合い方」メルセデス・ベンツ420SEL(W126)

スタッフブログ

 

お世話になっているお客様へのインタビューをさせていただきました。

インタビュー企画第2弾!

 

お伺いするお話のテーマは

「愛車との付き合い方」です。

 

 

どのように愛車と向き合い、どんな付き合い方をされているのか。

この部分にクローズアップしてお話を伺わせていただきました。

 

 

第2弾の今回は、昭和63年式 メルセデス・ベンツ420SEL(W126)

にお乗りのお客様へインタビューをさせていただき、貴重なお話をお伺いすることができました。

ご協力ありがとうございました!

 

 

 

 

以前いままで乗られてきた、たくさんのおクルマやバイクのお写真を拝見したのですが、どういった経緯でメルセデス・ベンツ(W126)に乗られるようになったのですか?

 

 

もともとメルセデス・ベンツは嫌いだったんです。

 

 

当時は簡単にローンが組める時代ではなかったですし、メルセデス・ベンツといえば「成功者のステータス」というクルマでした。

 

 

私みたいなただのサラリーマンが乗れるはずがないと思ってましたから。

 

 

 

このクルマは昭和63年式で今からだとちょうど30年前になります。

 

当時はお金がなかったので、先輩から10万円で譲ってもらったバイクや、ハコスカとかブルーバードとか。安く譲ってもらっていろんなクルマやバイクに乗るといった具合でした。

働いて残業して。

クルマとバイクのために、寝ないでお金を稼いでいました。

 

税金とか維持費を考えても、「やっぱり自分はベンツには乗れないな」と。

 

 

自分の性格は天の邪鬼なんです。だからベンツに対しては食わず嫌いしていました。

自分で敷居を高くしていた部分はありますね。

 

 

 

 

それがどうしてメルセデス・ベンツに興味を持たれたんでしょうか。

 

 

第一弾でご紹介されていたW140型のメルセデスS600に乗させていただいた時です。

 

 

この時はもう、感動の域を超えましたね。

 

 

当時神奈川県に住んでいてお世話になっている社長さんに助手席に乗させていただきました。

直進安定性、静粛性、V12気筒エンジンで12発のピストンが動き出したあのエンジンの音です。

助手席からでも十分に分かりました。

「ちょっとドライブするねー」って言われて、湘南海岸をおっちゃん二人で!

 

 

アクセルを踏んで加速するS600は本当に異次元の世界のクルマでした。

 

 

その社長から言われたのが「メルセデスワールドに入ると大変だよ」と。

 

 

私自身「これだ」と思ったら入れ込むほうですから、自分でコントロールできるまではキーは持たないでおこうと。

 

ベンツってのは「ちょっとつまんでみようかな・・」だと、たぶん痛い目に遭いますから(笑)

 

 

 

 

ベンツを維持するためには何が必要でしょうか。

たとえば経済的な余裕という部分でしょうか。

 

 

収入ではないでしょうね。“覚悟”の方が必要だと思います。

 

いずれにしても前準備で知識だけ入れちゃうと、買えないと思います。

 

 

 

調べると色々と情報が出てくるじゃないですか。

「これはお金がかかります」とか、「Sクラスはどうです」「年収いくらないと・・」

実際それを考えていると、誰も乗れないんじゃないかと思います。

 

購入に踏み切れたのは、実は現物を見ずに買ったからです。

 

クルマを見ないで買う、って一番無謀なやり方だと思いますよ。(笑)

 

買う時に仲介してくれた方から「このメルセデスは間違いありません」と言われました。

「新車当時のものからスペアキーから、すべて揃って、新車から大事にされてきました」ということで。

 

私、その人に質問しましたね。

「自分みたいな男がベンツに乗れるでしょうか」って。

 

その時に「覚悟はありますか?」と逆に聞かれました。

 

「それさえあれば大丈夫ですよ。あなたがそう思われるんでしたら大丈夫ですよ」って言われて。

 

安心しましたね。その言葉を聞いて。

あなたが言うなら信用します、と決断出来ました。

もちろん維持できる自信なんてなかったですよ。

どこに整備を持って行っていいかも分からないし。

 

 

ただひとつ、「このクルマとは絶対“縁”がある」と思った。だから信じた。

 

 

それで乗ってみて、駄目だったらその時考えればいい。

 

 

人間と一緒なんですよね。“縁”というのは。

いつ何時、その縁を終わらせてしまうのか、続けさせていくのか。

 

それは本人の心構えであって、付き合い方次第だと思うんです。

 

 

 

納車が終わったあとに、前のオーナーさんと、仲介していただいた方からお手紙を頂きました。

すごい長文で。

 

これは今でも大事に大事に、スペアキーと一緒に神棚に上げています。

生き様が書かれていました、そのお手紙には。

 

 

自分はこういう気持ちでこのベンツを買ったんだ。

知らない土地で会社を立ち上げて、軌道に乗せて、その時に初めて自分のお金でベンツを買ったんだ、と。

今の世の中大変だよな。極力可愛がってやってくれって。

 

涙がでるほど嬉しかったです。そのお手紙をいただいて。

 

 

 

自分よりもだいぶ先輩の方なので、いまでも定期的に写真を撮って手紙を送りますよ。明太子も一緒にね。

そんなことしなくていいよ、って言われるんですけど。

自分が勝手にしてる事なんで。自分はそういう男なんで。って。

 

 

 

 

“縁”を感じるクルマと出会いがあったんですね。

 

 

そうです。“ご縁”です。

 

もうひとつ、このクルマとだったらトコトン付き合おう、と思った出来事がありました。

 

 

熊本の震災がありましたけど、あの時に私は鹿児島にいました。

高速道路が通れなくなって、どうしようもない状況が続いてました。

 

あの時、いの一番に電話があったんです。これ、誰からだと思います?

 

九州にいることを知っているベンツの前のオーナーさんからだったんです。

 

 

「あんた大丈夫ね?」って。

 

 

クルマの心配じゃなくて、僕の心配をしてくれて。一度もお会いした事もない方からですよ。

私は感動しましてね。本当に嬉しかった。

 

ベンツの前のオーナーは新車で購入されて、こういう人付き合い方をされてきたんだって分かりました。

 

「一日も早く戻ってはやくベンツに乗りたいです、私のほうは大丈夫です」とお話したら

「そうか、分かった!」と。

 

 

 

そういった付き合い方なんですよ。

 

通常だったら物の売り買いなんて、売ったらおしまい、ですよ。

 

私は営業の仕事をしていますが、物を売って利益を上げないといけない、というのはもちろん分かります。

でももし、休みの日に街ですれ違ったら、「おおっ!こんにちは!」って気軽に挨拶したいじゃないですか。

それくらいの気持ちでお客さんと付き合っていきたい、というのがあります。

 

 

私はそういった付き合い方なんですよ。

 

だから、このベンツに乗りたい、このベンツを維持していきたい。という特別な気持ちがある。

 

だから乗る。

 

これが私が“このクルマに乗ってる理由”です。

 

 

 

 

 

“特別なクルマ”と感じることができるって、とても幸せなことですね。

 

 

そうなんです。

実はW126は残ってないと思っていたんです。

 

 

ベンツが欲しい、と思って色々あたってはいたんですが、W124の500なんかは探してはいました。

さすがにW126は残ってないだろうと。

最初から諦めていました。

 

 

「良い126があります」と言われた時には、「逆になんで残っているんだろう?」と不思議に思いました。

これは前のオーナーさんのチョイスが良かったからなんですね。

良いクルマは残るべくして残っている。

 

 

そこには理由がある。

 

 

 

バブル全盛期の頃です、このクルマが開発されたのは。

 

ベンツの歴史を調べ始めました。

当時のメルセデスのスローガンが「最善か無か」。

 

コスト度外視。ゼロか100か。

いろんな意味合いがあると思うんですが。

 

 

 

私、50歳手前まで30年間技術者だったんです。だからずっと機械と話をしてきました。

その頃の時代は、挑戦することに意味があったんで。

 

怖いとか失敗したらどうしよう、ではない。そこを見越して上司はカバーしてくれた。

「とりあえずやってみよう」「やるならとことんやろうよ」そういう時代だったんです。

 

 

私の技術者だったときの気持ちとリンクしたんですよ。

 

 

私にとってはそういう特別なクルマなんです。

 

 

 

 

維持をされている上で、気をつけられていることはありますか?

 

 

運転の仕方と乗るときの姿勢には気を使っていますね。

いつ誰が見ているか分かりませんからね。

 

人に嫌な思いをさせてはいけない。

これは自分の中でルールを決めています。

 

うしろでこんなクルマが嫌な運転をされたら、そりゃ前のクルマは気分悪いですよ!(笑)

 

 

 

「このクルマに似合うようになりたい」という気持ちで乗っています。

自分はまだ似合っていない。

かっこよく乗りたい。

本当の意味でSクラスが似合う初老のじじいになりたいよね、

いつもそういう気持ちです。

 

 

 

あとは、クルマに対してはとことん愛情をかける。

 

愛情っていうのは、やっぱりお金をかけるっていう意味なんです。

いやらしく聞こえるかもしれませんが。

 

ただ、何十万円もお金を使う、ということではないです。

洗車をする。そのためにはシャンプーを買わなければいけない。買うにはお金がいります。

 

 

 

口で「愛情をかけてます」っていくら言ったところで、出先で止まっちゃうと意味がない。

 

クルマは機械ですけど、生き物と一緒です。

そっぽ向くときは急にそっぽを向きますよ。

 

 

 

たとえばの話ですが、

出先で止まりました。JAFの方が来てエンジンルームを見てくれました。「オルタネーター故障してる!」

私はそういうのが嫌いなんですよ。

 

交換しないきゃいけないんだったら、交換しないと駄目だよね。って。

 

定期的なオイル交換も一緒です。

機械なんですから、そういう事をきちんとやってあげないと。

 

 

 

生き物みたいなんですよ。本当に。愛情を注いでいるときは必ず助けてくれる。

 

今回はドライブシャフトの修理で入庫しています。

 

通常だと、オイルにじみくらいいいじゃん、となります。

年代ものですからよくあるトラブルです。

 

 

でも自分の足だったらどうします?

血が流れ出ているのにほっときませんよ。

病院行きますよね。それと一緒だと思いますよ。

 

 

 

正直、ここまでしなくていいだろう、という作業の内容までしてもらっています。

それはなぜかと言うと、ベンツはいつも問いかけてくるんです。

 

「お前に覚悟はあるのか?」って。「本気で乗るの?」って。

 

 

いつもクルマと会話をしてるんです。

要するに“変態”なんですよ。(笑)

 

 

 

情熱と覚悟は人一倍ありますから。私はそういう人間です。

惜しみなく愛情を注いであげる。

するとクルマがまた反応してくれるんですね。

 

元に戻してくれる病院は絶対に必要なんです。

 

 

でもそれはエステではない。

 

 

 

クルマにとってのエステとは、どんなものでしょうか?

 

昔から国産車に乗っているときに、チューニングにはまっていました。

とにかく色々いじり倒してました。元の形がなくなるくらいに。

 

残業したり、給料のほとんどをそこにつぎ込むわけです。

 

 

マツダの初期のロードスターに乗ってた時なんですけど。

 

 

ある時、ノーマルのロードスターに乗られている、私より年上の方とお話する機会があって。

乗ってみると、ノーマルのほうが良かったんです!(笑)

 

それでぱっと目が覚めましてね。

 

自動車メーカーさんが、なぜこの車高にして、このサイズのタイヤにして、このマフラーなのか。

初めてわかりました。

 

自分なんて改造することがクルマにとっていい事だと思ってましたから。

 

 

 

その方から遠まわしに言われたことが、

 

「チューニングも悪いとは言わない、ただ目的意識をもってやらないと意味がないよ」って。

 

レースに出るわけでもないのにそのロールゲージは必要ないでしょ、と。

 

 

何を求めてそのクルマに乗るのか。

方向性がないとぶれちゃう、お金の無駄になっちゃうよって。

必ず飽きる、ともいわれました。

一理あると思いました。案の定飽きましたね。

 

 

 

大事なのは元の状態に戻す。それだけなんです。

 

だから病院であってエステではない。

 

 

元の状態がどうなのか、そこを知るべきなんです。

悪くなったら病院で元に戻してもらう。人と一緒です。

 

 

その元の状態を知っているのが、山内ガレージの岩﨑さん、なんですよ。

 

そこが分かるから、私は面白いって感じているんです。

 

 

 

 

ありがとうございます。

面白いと感じていただいているんですね(笑)

山内ガレージにはどんなきっかけでいらっしゃったんですか?

 

 

ご紹介していただきました。

オイル交換とかプラグコードの交換してもらえるところを探していて。

 

山内ガレージの岩﨑さんって人がいるから。って

 

いろいろ扱ってくれるところを探してはいたんですけど、なにぶん古いクルマですからね。

 

紹介してもらって、お店に行って、プラグコードの交換をお願いしたんですよ。

 

 

ただその時は交換を勧められなかったんです。

 

 

「え?なんで?お客が交換してって言ってんだから交換したらいいじゃん」

って不思議に思いました。

 

 

説明を聞いたら、元を正さないと駄目だってことで。

あぁなるほどって納得できました。

 

人間と一緒なんですよ。本当に。

 

ここの状態はこうですから、今は直さなくても大丈夫ですけど、今後はこうしましょうね。って。

 

 

 

ひとつひとつ丁寧に、真剣に教えてくれるじゃないですか。

クルマのことを理解してくれて、いろんな知識を教えてもらうことができる。

 

こればかりはクルマ本来の姿がわからないと、本来こうなんですよって言うことはできないですから。

 

こちらの言うことも真剣に聞いてくれる。

 

 

 

整備をしてもらうときは、とことんディスカッションさせてもらいます。

 

これは私の経験上ですが、自分の考え方とリンクしないとやっぱり長続きしないんですよ。

無理して背伸びしても駄目なんです。

 

分かってもらえる、聞いてもらえる、それが一番の魅力だと思います。

 

 

 

実は岩﨑さんもクルマと話をしてるんじゃないかって思ってます。

これは技術者としての勘ですよ(笑)

 

口に出さなくても心でクルマと話をしていると思います。

 

だから僕のベンツも彼に従うでしょうね。

 

 

 

 

クルマって本当に生き物のようですね。

 

 

そうです。生き物です。

 

毎日話しかけますよ。クルマに対して。

 

工場に入るときは「痛いかもしれんけど、もうちょっとやけんね、なおったらまた走ろうね」って。

見ず知らずの人からすると、変な人でしょうね。(笑)

 

でもそうやって接すると、ちゃんと応えてくれるんです。

 

 

心があるんですよ。

 

いろんな知識があって整備をしてくれる人は他にもいるかも知れません。

でも、調整ひとつ、整備ひとつにしても”心”を入れて整備してくれる人は岩﨑さんの他知らない。

 

 

ものじゃなく、生き物としてちゃんと扱ってくれますから。

 

だからここにすべて任せてます。

 

 

 

あともうひとつ。

これは私が北陸にいた時に、先輩のお父さんが宮大工だったんですね。

 

その方と一緒にお酒を飲ませてもらった時があります。

 

宮大工さんって、その分野のことになると頭の中でシュミレーションするんですよね。

同じ技術者として話をさせてもらったけど、私の常識の範囲をはるかに超えていました。

 

 

これがこうなって、これをこうして・・・。

 

あの人達の頭の中はインスピレーションだらけなんだなって感じたことがあります。

 

生まれてくるインスピレーションというのは、経験したものからしか生まれないんですよ。

 

 

自分が経験してきたもの、は”生きたもの”なんです。

 

 

何かから得た知識だったり、例えばインターネットから得た知識なんかは実際の経験にはかなわない。

 

その生きたものを活かして仕事をされているのは、宮大工さんに似たものがありますね。

 

 

言うなれば芸術家ですよ。

だからこそ、話をしていて面白いんです。

 

 

 

自分が面白いと思ったらやっぱり面白い。

面白いって思わなかったら、やっぱり面白くない。

 

50代。すごい面白いですよ。

 

20代は夢に向かってさぁ行こうっていう勢いです。

30代だと家庭ができて、40代だとさらにお金がかかって。

 

歳をとるごとに諦めることが多くなってくる。

 

ストレス社会なんて言われて、面白くないことはたくさんあるんですよ。

でも自分で面白いって思わなきゃ、本当に人生損だと思います。

 

 

 

 

 

クルマとの接し方は、人との付き合い方であったり、その人の生き方にも通じることがありますね。

 

 

自分の命を預けて、自分の命をちゃんと守ってくれる。

 

クルマに対しては礼儀を尽くさないといけない。ありがとう、ありがとうと言いながら。

 

 

私はクルマとはそういう付き合い方をしていきたいし、これからもそうしていきたいと思っています。

 

ショップさんに対しても一緒です。お付き合いを真剣にやる。

 

 

それが私の流儀です。

 

 

 

 

貴重なお話ありがとうございました。

最後に、当社のエンジン内部洗浄を以前施工されて、その後いかがでしょうか。よかったらご感想をいただけませんか?

 

 

魔法みたいなものですよね。

 

 

ドロドロかったるい回りきれないあのV8エンジンが、ここまで軽いかって程アクセルが軽く、クルマが軽く感じられました。

 

 

アクセルをちょっと踏むだけで加速する、伸びる。

 

一言で言うと現役の浅田真央ちゃんがトリプルアクセルをビシっと決めるような感じ。(笑)

 

氷の上をスムーズに華麗に滑る、シュッと回って、パッと着地する感じです。

 

 

 

ただ、良すぎて困る、というのはありますよね。

これが通常の状態になっちゃうと、もう感覚が慣れちゃうわけです。

これが当たり前の状態なんだって。

 

 

 

 

正直に言うと、このお店のことをあんまり人におすすめしたくないっていうのもあります。

自分だけのものにしたい。っていう意味です(笑)

 

こっそり自分だけに微笑んでいてほしい。

 

要は変態ってことですよね。(笑)

 

-2018.06.02

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