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BMW530i(F10)豪雨被害による水没車の修理

スタッフブログ

 

こんにちは。

山内ガレージです。

 

 

今年の夏の豪雨でも、日本各地で被害が見られました。

建物やクルマが水没している映像を多く見かけました。

十数年前に豪雨により近くの川が氾濫し、当社も被害に遭い、復旧まで大変な思いを致しました。

自然の力を身にしみて感じました。

今回、被害に遭われた皆様が以前のように一刻も早く復旧できることを願っております。

心よりお見舞い申し上げます。

 

 

今回は水害に遭われたお客様のお車を全力で復旧させていただきます。

 

 

水没車の修理は大変な作業になります。

それは、相手が水ということで、どんな所からも侵入するからです。

どこまで水に浸かったのか。

その時の状況で、そのクルマの寿命が決まります。

 

 

クルマには数多くの電子部品が使用されています。

トランクルームの中、シート下、床に設置されていることが有り

水溜りの中を走っている様子をニュースでよく見ますが

本当に恐ろしいです(汗)

 

 

今回ご入庫いただいたお車は

BMW530i(F10)です。

 

 

お客様のご依頼内容は

助手席側のマットがビチョビチョになるという事でした。

 

 

確認すると、確かに助手席側(特にリアシート)マットがひどい状況です。

お客様曰く、

大雨の日に水溜りを通ったからだろう・・

とのことでした。

 

まずはその原因を探るべく、分解をはじめました。

 

 

 

 

室内のマットをすべて外しましたが、水の侵入の原因らしいところはありませんね。

 

 

 

 

やはり助手席側リアのマット部の水がひどいです。

 

 

・・・ということは、ドアからの浸水?

全ドアの内張りとインシュレーターを取り外し確認をしました。

 

 

 

発見っ!!

 

左リアドア・インシュレーターの下部角部のブチルテープがはげていました。

そこから大量の水が侵入してきたと断定。

 

 

 

 

 

 

4枚ドアともインシュレーターとブチルテープを新しいものに交換。

室内のマットも前後とも新品に交換を行いました。

室内に水が入ってこないことを確認。

 

 

・・・もう一つご報告です。

BMWに多い室内が水に濡れる原因として

よくある例がドアの内張りピンです。

 

 

 

 

 

 

この症例が非常に多いです。

山内ガレージではここでひと工夫。

 

 

ドアの内張りピンには黒いガスケットがついていて

これが外からの水を防いでいます。

古くなると、このガスケットから水漏れを起こします。

防止のためにドアの内側から薄いフィルムを貼ります。

 

 

 

 

 

 

原理はこのようなイメージです。

フィルムが傘の役目になり、水がピンの方に流れ込まないように工夫をして組み付けます。

 

 

 

 

Wブロックで水が入り込むことがありません!

山内ガレージのひと工夫っ!!

これで何台も修理してきました(笑)

企業秘密です。

-2018.10.09

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