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ベンツ300E(W124) クーラント内オイル混入修理

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皆様こんばんは。

先日、オーバーヒート気味になるという事で、「ベンツ300E W124 (103 直6エンジン)」が入庫しました。

水温ゲージを見ると、確かにオーバーヒートまではいかないものの少し手前の段階、電動ファンもHIで回っているので、早速点検に入ることに・・・

 

まずはエンジンを冷やしクーラント量を確認、ラジエターキャップを開けるとビックリ!

オイルがたまっている状態! 

これは間違いなくミッションのオイルクーラーからクーラント内にオイルが混入していると判断。

ミッションのオイル量を確認すると、オイルレベルは正常なのでこれではない。

後は、エンジンヘッドを分解して内部点検作業に入ることに・・・

 

エンジンヘッドを外し、ヘッド面とブロック面のひずみを点検したが異常なし。

どうやらヘッドガスケットの劣化によるオイル混入のよう。

せっかくヘッドを外して分解したので、バルブも分解し洗浄とすり合わせを行いました。

 

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ピストンヘッド面も洗浄して汚れもスッキリしました!

 

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ピストン全体を見ると、こんな感じでピカピカです!

 

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エンジンシリンダーヘッドガスケットを交換してヘッドをのせ、

 

(↓ ヘッド上から)

5-1

 

(↓ 横から)

5-2

 

エンジン完了!

クーラーントの色も鮮やかになり、水温ゲージも上がらず調子も良くなりました。

6-2

 

 

 

 

最後の仕上げは、オシロスコープを使用してデューティー比(ガソリンと空気の割合)を調整。↓

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このエンジンの寿命もまた延び、感無量です。。

お客様もまた永く乗れるということで喜んでいました~

人間と車の違いはそこなのですが、寿命のある人間と違い、車は修理を重ねていけば、どれだけでも長生きする素晴らしいのりものなんだとつくづく感じました・・・。

-2016.12.21

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